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2013年 8月13日

    「立憲主義の否定、看過できず」
麻生副総理ナチス発言

京都総評常任幹事会が罷免要求

  麻生太郎副総理兼財務・金融担当相が7月29日、戦前ドイツのナチス政権がワイマール憲法の機能を停止させたことを挙げて「あの手口を学んだらどうか」と発言した。

▼「大臣罷免、議員辞職も」

 弁護士らでつくる自由法曹団も2日、麻生氏の大臣罷免と自らの意思による議員辞職を強く求める声明を表明。法曹団の声明は、ナチスが国会を放火するなどして、自由権を定めるなど進歩的なワイマール憲法を全面停止させた史実を指摘。「麻生発言を単なる舌禍とみなすことは到底できない」と非難した。

 また、保険医でつくる全国保険医団体連合会は5日、麻生氏の閣僚辞任と国会での徹底審議を求める談話を出した。談話では、安倍政権の改憲姿勢を強く懸念。国会審議で麻生氏の真意と政府の姿勢を徹底追及するよう訴えている。
 麻生発言に引き続き、15日の終戦記念日には閣僚数人が靖国神社へ参拝する意向を示している。安倍政権は、歴史認識をめぐり国内外からますます厳しい視線にさらされそうだ。

▼京都総評が打尽罷免要求

 京都総評は8月6日の第24回常任幹事会名で、安倍首相に宛てて麻生副総理の即刻辞任を求める申し入れ書を送付した

麻生副総理の「ナチスの手口に学べ」発言に抗議し、即刻、閣僚の解職、議員の辞職を求めます

 麻生太郎副総理・財務大臣は、7月29日、改憲にかかわって、東京都内のシンポジウムで発言し、ドイツのナチスの「手口に学んだらどうか」と公言しました。そしてあろうことか、国内外の轟々たる批判に対しても、「誤解を招いた」と謝罪をせず、安倍首相は、麻生氏の責任を問わないとして、これを擁護しています。

 京都総評常任幹事会は、かかる発言と首相の対応に対し、満身の怒りをこめて抗議するものです。そして、日本国憲法のもと、国際社会に平和と民主主義の基本に立って名誉ある地位を築く努力を続けてきた国民と世界に対し、麻生氏が謝罪をすることを求めるものです。

 この発言は、ナチズムの肯定そのものであり、侵略戦争の痛苦の反省から、平和と民主主義が息づく社会を築くことをめざしてきた、戦後の国際社会に対する挑戦であり、「誤解を招いた」程度では到底すまされない、日本国憲法の根本を否定する公人としてあるまじき暴言です。

 麻生氏の政治家としての資格が問われるものであり、閣僚はもとより、議員を辞職されるよう求めるものです。

 以上、申し入れます。
                

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