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2013年11月11日

  国の責任で汚染水の抜擢対策を要求
「なくせ原発!」と福島で集会

再稼働をやめ、原発即時ゼロの決断を

 「なくせ!原発 安心して住み続けられる福島を」と訴える「11・2ふくしま大集会」(同実行委員会主催)が福島市の荒川運動公園で開かれた。原発事故で15万人近い県民がいまだに故郷に戻れず、汚染水は海にたれ流し状態。この状況を早急に打開しようと、被災者をはじめ全国から7000人以上が参加した。東電と国に対し、徹底除染と完全賠償、汚染水の抜本対策、東電福島原発をはじめ全原発の廃炉を求めるアピールを全員で確認した。

▲「オール福島」が結集

 原発事故でいわき市に避難している楢葉町の早川篤雄住職は主催者あいさつで、海に流し続けられている汚染水について、「国として一刻も早く解決する責任がある」と強調。福島で安心して住み続けられるために「10基ある東電福島の原子炉は廃炉を。それが県民の総意だ」と語気を強めた。

 連帯あいさつで、浪江町の小黒敬三町議会議長は「原発事故で全町民が避難してから2年8カ月、家や田畑、街はますます荒れ、関連死も増えている」と述べ、「事故の原因がまだ不明なのに、原発再稼働というのはまったく常識外れだ。風評でなりわいが成り立たない町民、自殺した人もいる。これも原発事故が原因だ。原発問題を矮小(わいしょう)化させてはいけない。声を出し続けていってもらいたい」と訴えた。

 首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ代表、民主党福島県総支部の金子恵美特別常任幹事、日本共産党の市田忠義書記局長らも連帯あいさつ。また、双葉町や浪江町、南相馬市など県内9自治体の首長や福島県議会議長をはじめ、自民、民主、共産の国会議員や県会議員ら150団体・個人からメッセージが届けられ、「オール福島」の結集をアピールした。

▲「安全な故郷を返せ」

 パレード行進では、「『福島』を返せ!」「やめっせ原発」「負けねぃぞ浪江 負けてたまるか!」「再稼働をやめ、原発即時ゼロの決断を」「なりわいを返せ 地域を返せ」などと書いた横断幕やプラカードを掲げた。

 福島市の主婦は、盲導犬に「かえして 家族といっしょに住める安全な故郷を」と書いたゼッケンを巻き、参加した。相馬市の仮設住宅に避難している渡辺勝義さん(61)は、飯舘村の実家にあるクリの実の放射能数値が昨年より高くなったとして、「食べられない」とガックリ。国直轄で行われている村内地域の除染作業が進んでいないことも指摘した。

 シンバルやドラムに合わせ、「『コントロール発言』ただちに撤回」「福島原発ただちに廃炉」「海に流すな汚染水」と唱和するのは、約30人の若者たち。昨年8月から毎週金曜日の夕方、JR福島駅前で原発反対をアピールしており、リーダーは、「雨が降っても雪が降っても続けます」と話していた。
 

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