Ｑ　労組に加入している人がまた減ったそうだね。 　Ａ　２０１１年に初めて１０００万人を割り込んで以来、まだ下げ止まっていないんだ。２０１３年６月末の時点で、組合員数は９８７万５０００人。推定組織率は前年比０・２ポイント減の17・７％となっている。特に、これまで労働運動の主力を担ってきた、公務や製造業でのリストラや企業再編の影響が大きい。 　Ｑ　労組は「ブラック企業」への歯止めとして期待されているのに。 　Ａ　そうなんだ。ＩＴ関連など新興産業での組織化がなかなか進まない。楽天や「ユニクロ」のファーストリテイリング、ワタミなど今を時めく成長企業は未組織のままだ。でも、13年の労働組合基礎調査の結果を見ると、卸・小売（４万６０００人増）、宿泊・飲食サービス（１万７０００人増）、医療・福祉（９０００人増）と、組織率が比較的低い産業で組合員が増えているのは、今後を期待させる。 　Ｑ　非正規の組合員は増えているのかな？ 　Ａ　パートで働く組合員は91万４０００人で、前年から７万７０００人増えた。推定組織率は６・５％で、今年も過去最高を更新した。東日本大震災で被災３県の調査が行われなかった11年を除き、05年から連続で上昇している。正社員だけでは従業員の過半数に満たない職場もあり、組合員化は避けて通れなくなってきている。 　Ｑ　中小企業はどうなっている？ 　Ａ　残念ながら減少傾向にある。元々、１００～２９９人の企業で７・６％、１００人未満はわずか１％にとどまるなど、組織率は著しく低い。雇用労働者の４人に３人を占めるこの分野での組合づくりが、非正規の組合員化と並んで大切になっている。。
－府職労ニュースインデックスへ－