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2013年 5月11日

高卒内定率最高も苦戦変わらず
日高教の就職調査

派遣や請負など「不安定」増加  

 今春高校を卒業した生徒の就職内定率が過去最高の93・8%に達したことが、日本高等学校教職員組合(日高教)などの調査で分かった。しかし、日高教は4月30日の記者会見で「就職を諦めたり、希望に沿わない職に就いたりする生徒はむしろ増えている」と明かし、状況は依然厳しいとの見方を示した。

 調査は、日高教と全国私教連が傘下の組合を通じて29道府県、494校で就職を希望した卒業生2万4252人の就職状況を集約した。内定率は1994年度の調査開始以来、過去最高だったものの、契約社員や派遣、請負などの不安定雇用の割合は前年同期と比べて0・5ポイント増の3・2%。「希望する仕事がない」などの理由で就職を諦めた生徒は1264人で同55人増えた。

▼「高離職率の一因だ」

 こうした数字を裏付けるように現場からは、「製造業を希望する生徒が多いのに、製造業の求人は増えない」(長野)などの声が寄せられている。坪井一憲書記次長は「就職しなければ無職になるため、希望に沿わない職種や雇用形態であっても選んでいられない事情がある」と指摘。そうした実態が高校生の高い離職率や若者の貧困の一因であるとの見方を示し、「地元で働けるまともな雇用を積極的に増やすよう国は支援すべきだ」と訴えている。

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