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2013年 5月16日

仕事中イライラする
「五月病」見逃さない!

こんなサインにご用心  

  新しく入ってきた社員・職員のみなさんも仕事に慣れてきたころ。この時期に出てくる心身の不調は「五月病」といわれています。次のポイントにあてはまるものがないかチェックしてみましょう。 臨床心理士 山藤奈穂子

  ■食べ過ぎてしまう ■甘いものが欲しくなる ■お酒の量が増えた

 ストレスがたまると脳はおいしいもの、甘いもの、お酒で「自己治療」しようとする傾向があります。砂糖や脂肪分、アルコールは一時的には不安やストレスを和らげます。しかし、それが何日も続くと胃腸ばかりか脳にもダメージを与え、いっそうストレスに弱くなってしまいます。
 体は不安やストレスを感じると胃腸の働きをセーブして、逃げたり闘ったりするエネルギーに回します。消化によいものを食べて休養をとることが大切です。寝付けないからとお酒を飲むのも、睡眠の質が低下するのでやめましょう。

 ■ドリンク剤をよく飲む ■朝なんとなく仕事を休みたい ■休日に出かけるのがおっくうになった ■休みの日は1日寝ていたい

 身体の疲労感が取れにくくなったサインです。学生のときと同じように無茶をしていると、やる気や集中力が低下してミスが起こり、業績にもかかわってきます。7時間半が脳と身体にもっとも理想的な睡眠時間とされています。
 また、午後10時から午前2時に就寝すると、体を良い状態に保つホルモンが分泌されるといわれています。

 ■仕事中にイライラしやすくなった ■家族にきつい口調になる ■電話やメールの返事がおっくう ■気持ちがすっきりしない ■心配事が多く、神経質になった

 心の疲れがたまっているサインです。大切なポイントは二つ。一つは「できない自分」を許して受け入れること。仕事がうまくできない自分に心の中で、「完璧にできなくてもいい。大丈夫だよ」とやさしく声をかけてあげましょう。
 もう一つは気分転換。退社後、カフェや本屋、公園など自分の好きなところに寄って気分を切り替えましょう。就業時間外に仕事のことを考えていると、脳を休めることができず緊張が続くので、うつ病のリスクが高くなります。

▼周りのサポートも大切

 上司や先輩などのサポートは欠かせません。ポイントは大きく分けて二つです。
 一つは生活管理の指導です。最初の3カ月は残業をさせず、まっすぐ帰らせます。生活の変化は脳にとって非常に大きなストレスです。本人は緊張しているので、疲れていることを認識できません。そのギャップが5月病の原因です。
 もう一つは、上司がよい相談役となることです。「最初は自分もミスばっかりだった。でも自然にできるようになったよ」といった話をして、上達の見通しを示します。少しでもよくなった点をほめ、やりがいを感じさせることも大切です。フェースブックの「いいね」のように、すぐにポジティブなフィードバックが肝心。新入社員世代と付き合うコツです。

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