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2013年 7月22日

スト中の団交で会社側「ゼロ回答」
ナノテック争議

労組、抗議行動拡大を検討  

 金属加工機器メーカー・ナノテック(千葉県柏市)の労働組合がストライキを繰り返し行っている争議で、会社と組合の団体交渉が7月18日、スト後初めて行われた。組合は、組合員への「監視カメラ」撤回をはじめとする組合つぶしの中止や夏季一時金の支給など5項目を要求したが、会社側は全てゼロ回答を示した。

▼決算資料、わずか3行

 労組「JMIUナノテック支部」によると、団交で会社側は「監視カメラは防犯目的だ」と撤去を拒否。委員長を「窃盗容疑」とする警察への被害届の取り下げについても、「社長と委員長の個人の問題で会社は関係ない」と話し合いに応じなかった。一時金の要求に関しては、売上と利益、借入金の返済額だけを記した3行の決算資料を示し、「一時金を出す余裕はない」とはねつけた。社長は出席しなかった。

 会社側の不誠実な対応に対し、藤原眞二委員長は「組合員は身を削りながら連日ストを続けている。ゼロ回答に落胆の声も出ており、会社は誠実に交渉に応じるべきだ」と話している。今後、全労連や千葉労連などと連携して抗議行動を拡大させるとし、週明けにも対応を協議する。

 同社では昨年5月、社員の大半が2008年以降支給されていない一時金の復活などを求めて、JMIUナノテック支部を結成。これに対し、会社側が組合員のデスク正面などに「監視カメラ」を17台設置するなどの組合つぶしを行っている。このため、組合は7月8日から最大3人の終日ストを含む組合員8人がストに突入している。

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