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2013年 7月11日

組合つぶし中止求め時限スト突入
JMIUナノテック支部

職場に監視カメラ導入  

 金属加工装置の製造販売会社「ナノテック」(千葉県柏市)の労働組合が、7月8日から時限ストライキに突入した。会社側が団体交渉を拒否したのが理由で、歩み寄るまで連日行う。組合つぶしの中止や夏季一時金の支給などを求めるたたかいだ。

▼カメラで組合員を監視

 ストを決行したのは、組合員8人でつくるJMIUナノテック支部。組合によると、同社は2008年秋に業績が悪化してから、管理職の給料を33%削減し、社員にも一時金を出していない。このため従業員の大半が12年5月、組合を結成し改善を求めたが、会社側はこれまでの団体交渉で経営資料を示さず、不誠実な対応を続けている。

 その上、会社は組合結成後から組合員のデスク正面などに監視カメラを17台設置。藤原眞二委員長が社内に放置されていた社長宛ての礼状を片付けると、警察に被害届を提出。礼状は委員長が書いたものなのに、警察は窃盗容疑で書類送検する方針という。

 ストは、生産現場の2人が始業後4時間、残りの組合員が午後の15分間行う。藤原委員長は「会社にはヘリコプターなど業務と関係のない資産が多くあり、一時金は支払える。組合つぶしに奔走するのは大きな間違いだ」と話している。会社は連合通信の取材に対し、「カメラは防犯目的で設置した。被害届は会社や組合の問題ではないのでコメントできない」と回答。組合の主張も全て否定している。

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