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2013年10月21日

教員の残業、月平均95時間超
全教の労働実態調査

休憩時間は1日わずか18分


 小中高校と障害児学校の教員の平均残業時間を調べたところ、1カ月当たり95時間32分に上ることが分かった。1日の休憩時間を平均18分しか取れず、授業準備や部活指導をこなすため土日の出勤や自宅に仕事を持ち帰らざるを得ないのが要因だ。全日本教職員組合(全教)が10月17日に公表した。

▲3人に1人「授業準備不足」

 調査は昨年10月に行われ、加盟組合などを通じて再任用を含む教員5880人分の回答を集計した。

 それによると、教員の法定勤務時間(1日=7時間45分)以外の平均時間外勤務は、学校内だけで月72時間56分。これに自宅に持ち帰った分の仕事も合わせると95時間32分に達した。部活指導のある中学、高校で残業時間が長くなる傾向がみられた。

 仕事に追われる一方で7割超が「授業準備の時間が足りない」と回答。減らしてほしい仕事を尋ねたところ、3人に1人が「資料や統計作成、報告書」を挙げた。文部科学省以外に自治体への報告物が増えているため、授業準備の時間が圧迫されているという。

 今谷賢二書記長は「過密労働の実態は教員の健康と命にとって一刻の猶予もないことは明らかだ。教員の専門性の維持や子どもの成長と発達にマイナスの要因になり得る。教育を良くするため、この実態を打開したい」と話している。 

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