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2013年 7月22日

非正規雇用の3争議が解決
京都放送

派遣など正社員化、雇用延長も  

 テレビとラジオ局を運営する京都放送(京都市)で、6月末までに契約社員の正社員化を含む非正規雇用の3つの春闘交渉が解決した。民放労連に加盟する京都放送労働組合が明らかにした。組合は「30年以上に及ぶ格差是正の運動の経験を生かせた」と成果を強調している。

 解決したのは、(1)19年間にわたって契約社員で働いていた40歳代男性の正社員化(2)30歳代の派遣社員女性の直接雇用化(3)常勤アルバイト男女2人の雇用延長──の3つ。いずれも組合が2月下旬に春闘要求に掲げ解決をめざしていた。

▼直接雇用へのレール敷く

 組合によると、契約社員の男性はテレビ番組のテロップ業務を担当。7年前に組合加入後、毎年賃上げを実現させて昨年、正社員と同じ月給に到達した。このため、組合が今年初めて正社員化を要求。「労働時間も賃金も正社員と同じで働きぶりも遜色ないのに、雇用に差があるのはおかしい」と訴え、正社員化を認めさせたという。

 派遣の直接雇用化では、テレビ番組の事前チェックを行う女性が8月中旬に派遣会社との雇用契約が切れるため、「同じ職場で働き続けたい」と組合に相談。交渉の末、契約終了直後から常勤アルバイトとして雇うことが決まった。同じ業務にまだ4人の派遣社員がおり、組合は「今回のケースで直接雇用へのレールが敷かれた。2人目以降も実現させたい」としている。

 同社で雇用期間の上限が通算3年と定められている常勤バイトについても、会社側は当初頑なに3年を超える契約更新を拒否していたが、最終的には「延長に応じる」との回答を引き出した。ただ、会社側は6カ月間のクーリング(空白)期間を提案しており、更新時期は今後協議する。

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