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2013年 3月18日

約70単組・支部がストライキ
集中回答受け日本医労連 

「全員が大切にされる職場を」 

 2013春闘のヤマ場の一つである集中回答日の翌日の3月14日、低額・ゼロ回答に抗議して労働組合が全国でストライキを含む行動を行った。賃上げと大幅増員などを要求している日本医労連では、傘下の約70単組・支部の組合員5000人以上がストに入った。

▼ベア回答でもスト決行

 朝8時半。東京・大田区の住宅街にある大田病院では、看護師や薬剤師、介護職員ら約70人が始業と同時に1時間ストを行った。白衣姿の組合員が病院の玄関前に集まり、賃金や職場環境の改善を口々に訴えた。

 病院側の回答は、「看護師・准看護師」一律1500円、「薬剤師」1万~1万3000円のベアを示した。これでも賃金水準は医労連平均を下回る。事務職員などはベアゼロ。支部の加藤泉書記長は「不十分な回答で、職員全体の水準を引き上げるべき」と語る。

 支部がこだわるのはチーム医療の大切さだ。医療の現場では、医師が処方箋を出して薬剤師が準備し、看護師が注射、事務職員が保険請求するというような連携が欠かせない。薬剤師の女性は「みんなが同じ気持ちで働けるよう全員のベアが必要」。看護師の男性も「薬剤師や看護師だけが残業をしているわけではない。みんなが大切にされる職場にして」と話した。

▼年収30万円増の回答も

 日本医労連は14日午後までに111組合が回答を引き出し、そのうちベア獲得は21組合。手当や定昇を含めると、平均5438円(1・75%)の賃上げだ。半田市職病院支部(愛知県医労連加盟)では、賃金体系の変更に合わせてパート勤務の看護助手が年収で30~40万円増える見込みという。

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