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2013年 7月 8日

労組と委託先、9日から団交へ
ハウス食品雇い止め問題

「名ばかり事業主」焦点に  

 食品メーカー大手のハウス食品で販売促進業務を担うフィールドサポーターの89人が9月末に雇い止めされようとしている問題で、ハウス食品ユニオンと委託先の会社が7月9日に初めて団体交渉を行うことが分かった。会社側は就業規則を明らかにせず団交も拒んでいたが、ユニオンが2日に社前で抗議したところ、その場で応じる姿勢に転じた。

 フィールドサポーターは、スーパーマーケットなどの店頭で、商品の陳列や企画提案を行う契約社員たち。10~20年以上にわたり契約更新を繰り返してきた人もいる中、ハウス側は3月、89人全員に9月末での雇い止めを通告。希望者については、10月から販売促進事業を委託するソフトブレーン・フィールド(東京都)で、1年間だけ従来と同じ労働条件で雇い、2年目から「個人事業主」として働かせると説明していた。

▼月収手取り2万円

 ハウスの関東支店で11年間働く女性(54)は、「2年目以降はどうなるのか」と不安を隠さない。ソフト社は5月の説明会で、個人事業主の平均月収は、現在の手取り約20万円から2万円になると告げたという。ユニオンの組合員は「生活できない」「レジ打ちパートの方がまだマシ」として団交を求めたが、ソフト社は拒否。ユニオンは6月25日、東京都労働委員会に救済を申し立てていた。今後の団交では、2年目からの働かせ方が「名ばかり事業主」に当たるかどうかなどを焦点に追及する構えだ。

 ユニオンは、ハウス側には雇用継続を求めているが、こちらの交渉は平行線のまま。上部団体である派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「いざとなれば裁判も考えたい」と話している。

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