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2012年11月 12日更新

   住民と手を結びネットワークづくりを 
地域医療守る全国交流集会
 
「助け合う」輪を広げよう

 第3回地域医療を守る運動全国交流集会(自治労連、医労連、社保協などが参加)が11月4日、東京都内を会場に開催されました。

150人を超える参加があり、地域医療を守る運動の交流がおこなわれ、医療従事者(労働組合)と地域住民が手を結び、全国・各地の地域医療を守る運動の連携・発展、ネットワークをつくっていくことを確認し合いました。

 全体集会では、津市立三重短期大学の長友准教授から、「新たな地域医療計画の課題」をテーマに講演がおこなわれました。講演では、東日本大震災に触れながら、「助け合い」が強調され、そのことが「社会保障・税の一体改革」「介護・医療」でも同じようなことが言われるが、「助け合い」を誰が言い出すかが問題であることを指摘しました。住民同士、お隣さん同士がお互い様と「助け合う」ことと、「社会保障改革」でいう「助け合い」は違い、国の責任放棄をすりかえるものと指摘。地域医療づくりに向けて、地域住民と行政職員・病院職員が協同し、三重大学医学部が支援していく取り組みをすすめる、三重県津市三杉地域での実践例などを紹介しながら、組織や集団をつくっていくことの工夫が大事であることが話されました。

 午後は、「地域医療を守る運動」「公立病院ガイドライン」の分科会と、「社会保険病院・厚生年金病院の公的存続を求める全国連絡会交流会」が開催されました。

 「公立病院ガイドライン」の分科会では、助言者である先生から07年に出されたガイドラインの概要が説明され問題点が明らかにされました。レポート報告では岩手県医政局労組から震災後の病院再建に向けた取り組みが報告され地域住民との連係が復興に大きな力となり改めて地域医療を守るために住民組織の連絡会の大切さが強調されました。

 自治労連からの報告では大阪府職労とともに運動を進めている住之江区で市民病院を充実させる市民の会から松本さんが住吉病院を守るたたかいについて報告。橋下市長が強引に進める廃止提案を撤回するまで奮闘する決意が語られ、署名の協力も併せて訴えました。 また、三重自治労連から新家委員長が病院キャラバンの取り組みで医師会、看護協会との懇談を重ねてきたことによって共感が広がっていることの報告がされました。

 「地域医療を守る運動」の分科会では、陸前高田市職労が、「市民が支える市民のための県立病院」として、レポート報告をおこないました。命を守る行政の立場からも、労働組合の立場からも、「職場を基礎に住民のために住民と共に」との、岩手自治労連が掲げているスローガンのもと、東日本大震災で壊滅的被害を受けた高田病院の再建にかかわっていくと、決意が語られました。

 福島からは、原発事故による被害の実態。東京からは都立病院の存続に向けた運動や、マンモス化する施設に変わることによる弊害の実態などが報告されました。


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