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2012年 4月20日更新

         陸前高田矢作地区で炊き出しボランティア 
「阪神淡路大震災の御礼」やと西宮市職
 
5月12日には『種っこまくべぁ』

 西宮市嘱託調理員組合は、3月23日から26日の4日間、自治労連「岩手支援センター」のあった陸前高田市矢作地区で、調理支援と炊き出しのボランティア活動を行いました。阪神淡路大震災で被災した組合員も多数いる同組合と兵庫自治労連・和歌山自治労連を含め7人で参加。西宮嘱調組は昨年の春闘でボランティア休暇を実現、今回それを活用して17年前の恩返しにと念願の行動となりました。

 初日は、三重県の高校生を中心とする133人のボランティア団体が、矢作地区の畑でヒマワリの種まきと製材所での高田の松のストラップの袋詰めなどの作業に来ていました。昼食を提供する活動を地元の方たちと一緒に10数名で行いました。ご飯炊きから始めておにぎりを約300個と味噌汁など作り、配膳する支援を行いました。さすが給食調理員さんなので段取りよくできて助かったと地元の方に感謝されました。片づけを終えて、明日の炊き出しの案内ビラを下矢作小学校仮設住宅40世帯の一軒一軒に配りました。

陸前高田市役所にて

 100名以上の職員が犠牲となった旧陸前高田市役所を訪れました。窓枠は壊れ、窓ガラスは跡形もありません。庁舎内には今でもランドセルや軽自動車までもが積まれていました。持ち主の子どもたちや運転手はどうなったのかと思うと言葉を失います。被災地に来てこそリアルに感じるものをしっかり受け止めました。

「ぼっかけうどん」をみなさんに

 炊き出しは、神戸市長田の名物で牛スジとコンニャクを甘辛く煮た「ぼっかけ」をうどんにのせた「ぼっかけうどん」を提供しました。大変好評でみなさん「おいしい」「遠いところからありがとう」と喜んで食べていただきました。

「なにもお礼できないから」とバイオリン演奏で「星影のワルツ」

 津波で家を流されたおじいさんは、何も御礼するものがないからとバイオリンを演奏していただきました。自治労連には床下の泥だしなどをしてもらい本当にお世話になったとおばあさん。千昌夫の「星影のワルツ」をバイオリン演奏といっしょに歌っていただきました。

 地域の皆さんと密着してボランティア活動をしてきた自治労連があったからこそです。

今年も「タネッコまくべぁ」に取り組みます~5月12日~

 昨年、復興への第一歩として取り組まれた「タネッコまくべぁ」は、雑草と格闘しながらも大輪の花を咲かせ、矢作地区の復興のシンボルとなりました。区画整理の関係で、今年もまだ耕作ができないため、ひまわりの種をまこうと地元で準備が進んでいます。ちなみに、昨年のひまわりの種は収穫をして食用油にしたとのことです。

 自治労連は5月12日土)、13日(日)に被災地激励支援行動として、陸前高田市矢作地区を訪ね、地元のみなさんとの交流や市内の復興状況を視察します。
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