京都府職員労働組合 -自治労連-  Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金 料理 大学の法人化



2012年 9月14日

「再生エネ発電が一番安い」 
ソフトバンクの孫正義社長 

経済界の「デマ」を論破

 ソフトバンクの孫正義社長が9月6日、都内でのシンポジウムで「再生可能エネルギー発電が一番安い」と力説した。経済界の「原発ゼロや再生エネ拡大で電気代が上がる」との主張が広まる現状を「大きな誤解」と強調。「電力会社の市場独占をなくせば料金を抑えられる」と語った。

 孫氏は、自ら手がけるメガソーラー(大規模太陽光発電施設)事業で分かった事実として「太陽光パネルは石の結晶で発電し、運転開始から20年以降もメンテナンスで8割の出力をキープできる」と述べた。7月に始まった固定価格買い取り制度は20年間で設備投資を回収できる仕組みで、「その後の発電コストはゼロになる」と説いた。

 一方、原発や火力発電の炉は鉄製のため40年の運転が限界といわれる。コストも40年を前提に計算されているとされ、炉の寿命が来れば新増設しかない。孫氏は「だから自然エネよりも安い電力はない。異論があるなら出てこいと言いたい」と声を大にした。

▼「独占なくせば値下げに」

 そして、かつて電電公社が独占していた通信事業に参入した経験から、「電力会社の独占をなくして競争を入れれば、今より2割は電気代が下がる」と予想。発送電分離についても持ち株会社の下に発電、送電、配電の子会社を置くという現在の政府案では独占は解消されず、公平な競争はできないとの見方を示した。シンポは孫氏が設立した自然エネルギー財団の主催。
                                               

府職労ニュースインデックスへ