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「県民は裏切られた」 |
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宜野湾市役所ロビーに反対の横断幕 |
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飛行機の形状でありながら、カラスの黒羽のような両翼端に重厚なプロペラが備わっている。10月から沖縄県・普天間基地に配備された米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイ。配備から1週間が過ぎた普天間基地周辺を訪ねた。 ▼約束守らない米軍 普天間基地を見下ろす宜野湾市の嘉数台展望台では、朝7時から県紙の記者らがオスプレイの様子を取材していた。琉球新報社の梅田正覚記者(25)は双眼鏡片手に動きを注視している。連日交代でオスプレイの動向を調べ県民に伝えているのだ。 展望台には午前9時を過ぎたころから住民たちが入れ替わりやってくる。その数はいつもより多いという。住宅街には「オスプレイ配備反対」の赤いポスターが張られている。 「県民は裏切られた感じです。日米同盟が必要と言いながら、国民も自分の県に米軍基地を誘致することはしないでしょう。沖縄にばかり押し付けられているのです」と、観光客を案内してきたタクシー運転手。 愛犬と散歩で訪れた男性は「米軍は今までも約束に反し、夜間の離発着をしている。オスプレイも既に協定に反して市街地上空をヘリモードで飛んでいる。既成事実が作られれば常態化する。何も変わらんね」と語気を強めた。 沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故の年(2004年)に結婚して福岡から来たという主婦は、「内地では人ごとだった基地問題もここでは日常に関わるので心配」と語る。 飛行機マニアだという男性は、「オスプレイは開発に四半世紀を費やすという前例のない時間をかけながら現時点でも未完成的要素の多い機体だ」と話した。 基地のある宜野湾市役所のロビーには「オスプレイ配備反対」の横断幕が掲げられ、来庁者に行政の意思を示している。市庁舎のベランダからは基地の駐機場が見える。樹木の間からオスプレイが挑発するようにこちらに機首を向けていた。 |
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