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猛反対、市民や議員から |
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抗議行動や署名広がる |
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野田政権による関西電力大飯原発3、4号機再稼働の最終判断に猛反対する声が一層強まってきた。首相が5月30日に「私の責任で」と述べたのがより反感を招いており、世論と政権の隔たりは広がるばかりだ。 ▼耳を貸さない首相を批判 映画監督の鎌仲ひとみさんやジャーナリストの田中優さんら市民有志は6月4日、国会内で記者会見を開き、再稼働反対を訴えた。鎌仲さんは「国民の大多数がおかしいと言っているのに耳を貸さない姿勢は最悪」と首相を批判。田中さんは、関電が命よりカネを重視する姿勢を糾弾した。 「関電の資産1兆5000億円のうち、原発は8900億円だ。動かさなければ毎年2500億円の赤字が出るので、3年で残りの資産もなくなる。株や社債がパーになって困るのは国民ではなく銀行だ」 会見には、細野原発相と福井県の西川知事がこの日会談した県庁前で抗議していた俳優山本太郎さんも生中継で参加。庁舎が警備員で囲まれ、マスコミ以外は会談を取材できない状況を伝えた。 与党の民主党の国会議員も動いた。5日には、衆参議員117人分の「慎重判断を求める」署名が官邸に届けられた。同日には民主、自民、みんな、共産、社民など与野党議員らが「国会エネルギー調査会」準備会を開き、再稼働手続きを進めた原子力安全・保安院と議論した。 保安院側は「大飯では、敷地がズレる活断層地震や炉心損傷は起きない」と繰り返したが、議員らは「絶対に起きないといえない以上、起きた場合のことを考えるべき」と指摘。事故のシミュレーションもなく、避難路も確保されていないなど多くの問題が改めて浮き彫りになった。 ▼9日にも再稼働最終判断か これに対し、首相は5日に都内で開かれた経団連の定時総会であいさつし、近く最終判断することを強調した。首相は、外遊中の枝野経産相の帰国を待って週内に閣僚会合で最終判断し、9日に再稼働させようとしているとみられる。 しかし、政府の手続きで最重要である福井県やおおい町の同意は6日午後現在も得られていない。西川知事は4日の原発相との会談で、関西の首長から「再稼働は夏限定」との声が出たことなどを不満として同意を先送りした。世論は反対の方が多く、県内自治体からも批判が根強いことに配慮した面もあるようだ。週内に知事らが同意するかどうかもまだ不透明だ。 |
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