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2012年 8月 7日

「核兵器廃絶」と「原発依存からの脱却」 
原水禁2012年世界大会広島大会

世界やフクシマからの声受けて   

 原水爆禁止2012年世界大会(日本原水協などの実行委主催)の広島大会が8月4~6日に開かれ、「核兵器廃絶」と「原発依存からの脱却」を柱に運動を進めていく方向性が固まった。

 核兵器と原発のいずれもゼロをめざすという路線は、広島大会の前に20カ国の海外ゲストが参加した国際会議で決定付けられた。そこで出された宣言には「すべての核被害者との連帯」を掲げたうえで、「原発事故の深刻さは、核エネルギーの利用がいかに非人道的であるかを教えている」と明記。核兵器と原発が表裏一体の関係であることを示した。

 その直後に約6800人を集めた広島大会開会総会では、宣言を引き継ぐ形で今後の運動の進め方が提起された。

 核兵器廃絶に向けては、昨年スタートし、すでに国連に一部が提出された「核兵器禁止条約の交渉開始」を求める署名の活動強化を挙げた。2015年のNPT(核不拡散条約)再検討会議を控えたなか、国際世論を高めていく切り札にしていく。原発ゼロについては、再稼働反対の官邸前行動に参加する市民らとの連帯を発展させるとした。

▼舞台は長崎へ

 5日には、被爆者訪問のほかに米軍輸送機オスプレイが陸揚げされた岩国基地の見学、エネルギー問題のシンポジウムなど計19の分科会が開催。参加者はそれぞれ課題を学び合った。

 6日の閉会総会では、国連のアンジェラ・ケイン軍縮問題担当上級代表が、潘基文総長のメッセージを代読。福島県浪江町の馬場有町長が、原発事故で自治体ごと避難を余儀なくされている実情を伝えて支援と連携を呼び掛けた。さらに、歌手クミコさんが昨年の長崎に引き続き「INORI~祈り~」を熱唱。会場は熱気に包まれたまま、広島大会は幕を閉じた。

 世界大会は長崎市に舞台を移し、8日の国際交流フォーラムを経て、9日のナガサキデー集会でフィナーレを迎える。

 広島決議「広島からのよびかけ」要旨は次の通り。

                                      ○
 核兵器の使用は人類に対する犯罪です。一刻も早く禁止し、廃絶しなければなりません。
 福島原発事故の被害が続くなか、日本中で原発ゼロをなくす市民の声と行動が起こっています。「核兵器のない世界」をめざす運動を発展させるときです。「核兵器全面禁止のアピール」署名の運動を秋の国連総会や来年のNPT再検討会議準備委員会を節目として、大きく発展させましょう。

 日本政府に核持ち込みの日米密約の破棄と「非核三原則」の厳守、「核の傘」からの離脱を強く求めましょう。「放射線によって苦しむ人びと」をつくらない願いをひとつに原発ゼロをめざす運動との連帯を発展させましょう。市民、自治体、政府、国連が力を合わせ、今こそ「核兵器のない世界」への扉を開きましょう。                                                      

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