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「世の中なんとかしようよ」 |
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生活保護当事者も訴え |
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「世の中、なんとかしたくない?」──。市民団体や労働組合、法律家らの有志でつくる「反貧困ネットワーク」(代表 宇都宮健児弁護士)が10月20日、都内で「反貧困世直し大集会」を開き、500人が参加した。格差と貧困をテーマに生活保護の当事者や過労死遺族らが「みんなで声を上げよう」と訴えた。 反貧困ネットは2007年10月、貧困問題の解決をめざして発足した。今回は4年ぶりにキャラバンカーが全国を巡回し、格差と貧困が広がる惨状をアピール。集会では、キャラバン参加者もあわせて、「生活保護」「労働」「所得再分配」など15のブースに分かれて交流した。 ▼改悪なら生きられない 政府は生活保護基準の切り下げを検討しており、参加者からは不安の声が相次いだ。保護利用者の男性(26)=神奈川県川崎市=は「楽をしているように見えるが、病気を抱えて生活するのは大変」。4年前から利用している都内の男性(43)は「このまま改悪が進むと、生きていけなくなる。阻止したいが、一人で訴えていてもダメだ」と話し、一緒に反対の声を上げようとアピールした。宇都宮代表は「格差と貧困が広がるなか、生活保護が増えるのは当たり前。国や自治体は利用キャンペーンを徹底して」と呼びかけた。 ▼空気読むより、変えたい 過労死遺族らは長時間労働とパワーハラスメントがまかり通る社会の実態を告発した。10年11月に都内のステーキ・チェーン店の社員だった息子(当時24歳)を亡くした母親(53)は、上司からの暴力、暴言、過重労働によって息子が自殺に追い込まれたという。「労災認定後も、会社と上司には何のおとがめもない。息子の将来を奪われ、こんな地獄はない」と訴えた。遺族の話を聞いた病気療養中の男性(30)は「みんなが頑張っているから、自分も頑張らないといけないと思ってしまうのが日本社会。空気を読むより、変えないといけない」。 「所得再分配」のブースでは、収入の異なるグループが同じ社会保険料を支払うゲームを体験。低所得者ほど負担が重いため参加者からは「これが現実だと不安」「金持ち以外にお金を回して豊かな社会にして」などの声が寄せられた。 集会後、参加者は「餓死・孤立死なくすぞ」「私たちの声を聞け」などと訴えながらパレードした。 |
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