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2012年 8月 3日

野田首相は国民の声を聞け 
「脱原発」の声列島に広がる

京都では「原発ゼロネット」結成   

 酷暑の中「7・16さようなら原発集会」に17万人

▼最大規模で政府に決断迫る

 7月16日、原発ゼロを求め、再稼働をすすめる政府に抗議する「さようなら原発10万人集会」が東京・代々木公園で開かれ、炎天下の中、17万人が結集しました。

▼京都から500人

 この集会は、ノーベル賞作家の大江健三郎さんや音楽家の坂本龍一さんら著名9氏が呼びかけたもので、代々木公園はサッカー場も野外音楽堂も約1キロメートルの歩行者天国もすべて人で埋まり、老若男女含め、ものすごい人出となりました。ツイッターを見て初めて脱原発集会に参加した若者や家族連れも多く、原発の立地県はじめ、47都道府県すべてから参加がありました。府職労連からの14人を含め、京都からは500人を超す代表団が参加しました。

 大江健三郎さんが「10数万に上る私たちは侮辱の中で生きていくほかないのか。他に次の原発の大爆発によって侮辱の中で死ぬほかないのか。そういうことがあってはいけない」などと訴えたほか、坂本龍一さんは「福島のあとに沈黙するのは野蛮だ」と語り、瀬戸内寂聴さんが「いま原発をとめる、政府の方向をかえることになるか、わかりません。それでも集まらなければならない。たとえ相手が聞かなくても言い続けましょう」と訴えました。

▼「No! Nukes!」「変えるのは、わたしたち」

 メーン会場近くの第3ステージでは、ミュージシャンらによるライブや、脱原発トークが繰り広げられ、俳優の松田美由紀さんが、「みなさんが当たり前のことを言っていることが、原発が1基しか動いていないことにつながっている。自信を持って脱原発しましょう」と訴えました。

 参加した若者からは「同じ思いをもつ人が大勢いてうれしい。この光景を目に焼き付けてがんばる」「今日だけで終わらせない。もっと継続して訴えたい」などの声が聞かれました。

▼原発ゼロへ空前のデモ!

 集会後は、原宿・表参道から千駄ヶ谷方面、新宿方面、渋谷を抜けて恵比寿方面と3つのグループに分かれて、思い思いのプラカードを掲げ、東京の都心をデモ行進しました。
 あまりにも大きな人の波で、京都のデモの隊列は出発までおよそ2時間待ちでしたが、代々木公園を最後に出たデモの隊列はなんと午後5時10分だったそうです。

▼原発ゼロへ舞鶴でも150人集会・デモ

 7月16日、東京代々木の「さようなら原発集会」に連帯して、府内で最も原発に近い舞鶴で再稼働撤回を求める集会とウオークが行われ、舞鶴支部からも参加しました。炎天下の中でしたが100人を超える人々が集まり、実行委員長が、「怒りはますます高まっている。官邸を包囲する国民の声が耳に入らないのか。原発ゼロの一点で共にがんばろう」と呼びかけました。アピールでは、飛び入りの高校生が「ぼくたちの世代が声を上げないといけないと思って来た」と発言し、大きな拍手が送られました。

 府職労もおおい町在住の組合員から、「町の住民の意識が大きく変わった。仕事や雇用問題があるが〝不安〟というのが本心だ。これだけ多くの人の原発反対の声に耳を傾けない首相はリーダーとして不適格者だ」と訴えました。その他、地元弁護士から大飯原発稼働差し止め請求訴訟を準備中との報告や、小さい子どものお母さんからのアピールなどが続きました。

 ウオークではJR西舞鶴駅、関電舞鶴支店前を「再稼働反対」「原発いらない」などプラカードを高く掲げてアピールしました。

 14日には、小出裕章(京大原子炉実験所助教)の講演会も開かれ300人以上が集まるなど、経済・雇用の影響から声を上げにくいと言われる「地元」で、再稼働を強行されてもますます怒りの声や運動が強まってきています。

再稼働撤回へ それぞれのスタイルで参加

▼関電京都支店前

 毎週金曜日恒例となった首相官邸前行動に呼応して、京都市の市民等が20日、JR京都駅近くの関西電力京都支店前で、大飯原発再稼働の撤回を求める抗議行動を行いました。ネットなどを通じて自発的に集まった300人を超す人々が、思い思いのプラカードなどを持ち寄り、「再稼働撤回」「子どもを守ろ」「関電さあーん、来週も来ます」などと唱和し、アピールしました。通りかかった観光客や若者が「アピールするグッズを貸してください」と言いながら飛び入りする場面も。また、俳優の山本太郎さんも参加し訴え、盛り上げました。

 大飯原発再稼働撤回、脱原発めざして、毎週金曜日夕方5時~7時の間、続けるそうです。参加も離脱も自由なフリースタイルの抗議行動です。手づくりで自分の思いを書いて参加しましょう。

「原発ゼロをめざす京都ネットワーク」が結成集会

 7月27日、「原発ゼロをめざす京都ネットワーク」が結成されます。昨年9月の「原発NO!京都府民大集会」を担当した団体・労組(京都総評や科学者会議京都支部など)により、原発をなくす一点共同(3・10バイバイ原発京都や3・11原発ゼロアクションin舞鶴)への参加、関西電力包囲行動、宣伝や要請行動、集会参加などが取り組まれてきました。

 いま、野田政権が再稼働を決めたことへの抗議・撤回を求める運動は、かつてなく広がっており、そういう情勢を受けて、原発利益共同体と一体の政治から原発ゼロをめざす政治への転換を求め、団体共同としてのネットワークを発足させることとなりました。

 7月27日(in京都アスニー)に発足を兼ねて、「原発ゼロをめざす運動交流のつどい」を開催します。府職労連もネットワークに参加し、広く一致点での市民運動・市民の皆さんとの連帯・共同の一翼を担っていきます。 

                                                      

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