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記者叱るも議事進行相変わらず |
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原子力規制委員会の事務方を務める、原子力規制庁の仕事ぶりがうかがえる場面が見られた。10月23日の大飯原発断層調査の有識者事前会合でのことだ。 会合を取材に来たテレビ局の記者が、有識者をカメラに収めやすくするために座席位置を変えるよう求めたところ、会合を取り仕切る規制庁幹部が怒りをあらわにしたのだ。この幹部は原子力安全・保安院出身である。 「今までの原子力(安全)委員会とは違うんだ。専門家同士で議論する場だ」 ところが会合が始まると、保安院の意見聴取会さながらの議事進行だった。 予定の3時間のうち、事務方の説明が半分近くに及んだばかりか、その内容もこれまでの経緯や調査とは直接関係のないIAEA(国際原子力機関)の指針など。こうした説明は、事前に資料を渡して一読願えば省けるはずだが、有識者たちは説明に該当する資料が分からず戸惑うばかり。 ▼有識者も思わず皮肉 あまりの説明の長さに、司会役の島崎邦彦・規制委委員長代理はたまらず「簡単に」と注意する始末。「原子力ムラ」に批判的な渡辺満久東洋大教授は説明後、こう皮肉った。 「何のこと(意味)か。今までの指針や経緯をお教えしようとしているらしいが、指針を守れなかった人たちにそんなことを言われる筋合いはない」 会合は一般傍聴者も来ており、発言に「留飲を下げた」と言う人もいた。(連合通信) |
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