「さようなら原発１０００万人アクション」の全国一斉行動が２月11、12日に展開され、各地でデモ集会や講演会が催された。 　東京では11日午後に会場の代々木公園で集会が開かれ、労組や市民ら約１万２０００人が参加した。アクションの呼びかけ人である作家の大江健三郎さんは「日本で原発をなくすことは人間として根本的で重要な倫理だ」と発言。政府が関西電力大飯原発の再稼動を図る動きに抵抗するよう訴えた。 　参加者は集会後、２コースに分かれてデモ行進。「さようなら原発　いのちが大事」などとシュプレヒコールを繰り返した。一斉行動は北海道、新潟、島根、山口など国内のほかドイツでも数十カ所であった。18、26日にも松山、佐賀で行われる。 ▼署名集約は３月末 　アクションが３月末を集約のメドとしている、政府と国会に原発廃止を求める署名は現在５００万筆に届く勢い。実行委では、３月11日に福島県郡山市で予定される「原発いらない！県民大集会」の支援などによって、さらに上積みをめざす。 ▼東京集会の発言紹介 　 　作家の澤地久枝さん　「（再稼動を目論む）政治家や官僚は何と無神経か」 　福島平和フォーラムの永山信義さん　「原発周辺の街並みを『ゴーストタウン』と率直に語った鉢呂（吉雄）さんが大臣をクビになったのに、事故を起こした国や関係機関は責任を取ったのか。美しい福島を返せ！」 　福島県三春町から都内に小学生の娘と避難している増子理香さん　「今の家もまもなく移らなければならず、娘は『また転校だね』とつぶやいた。福島から離れるときの夫の表情が忘れられない」 　俳優の山本太郎さん　「（中東のテレビ局アルジャジーラのカメラマンを舞台に上げて）世界中で日本人は何をしているのかと思っている。もっと怒って即時廃炉の声を高めよう」 　タレントの藤波心さん　「日本経済のために原発が必要という人がいますが、私は原発があるから経済がダメになっていると思います」 　作家の落合恵子さん　「いつも時代を切り開いてきたのは少数派。野田首相が消費税引き上げに『ネバーギブアップ』と言ったが、それは私たちの言葉」
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