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2012年 6月18日

「再稼働は地元の民意じゃない」 
福井市で全国集会

2200人が参加  

 野田内閣が福井県の大飯原発3、4号機の再稼働を決定した翌日の6月17日、福井市中央公園で「いのちが大事 今なぜ再稼働?ふくいでつながろう」集会が開かれ、全国から2200人が集まり再稼働決定に抗議の声をあげた。主催は市民団体などでつくる実行委員会。(写真は、福井集会)

 地元の市民団体メンバーで実行委員長の石地優さんは 西川一誠・福井県知事の再稼働同意に対し、(1)大飯原発直下に活断層がある(2)事故が起きた場合の免震棟などの安全対策が不備(3)住民説明会もないなかでの知事の同意は民意を反映していない(4)福島の教訓が生かされないなかでの再稼働だ――と指摘し、再稼働は地元の意向ではないと訴えると、「そうだ!」の声が上がった。

 「さようなら原発1000万人アクション」呼びかけ人の一人、ルポライターの鎌田慧さんは「再稼働は、原発がなくてはやっていけないという事実をつくるためのアリバイづくりだ」と批判した。

 集会では約80人が次々にスピーチ。「私たちは今も被ばくしながら生活している。線量の数値は地域や親せき関係まで分断してしまった」(福島県の女性)「福島の事故はエネルギー転換の機会なのに、なぜ再稼働か」(福井民医連)、「経済活性化のための再稼働というが、原発という危険の上に立つ経済の安定など望まない」(地元女性)、「小さな力でも結集すれば原発を止める力になる」(国労・近畿)、「世界は日本を見ています。日本の運動は世界の希望です。原発を止めて下さい」(各地の原発前で宗教者らと行動するスコットランド人のカレン・ファーロンさん)と訴えた。発言のたびに参加者は大きな拍手で応えていた。

 集会後は音楽バンドを先頭に県庁に向けてパレードし、「再稼働反対! 福島を見捨てるな!」と声をあげて行進した。


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