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2012年 7月19日

炎天下でも「17万人」集結 
7.16さようなら原発集会

政府に抗議する市民目立つ   

 東京ではこの夏一番の暑さになった7月16日、「さようなら原発10万人集会」が代々木公園で開催されました。大江健三郎氏、落合恵子氏ら9氏が呼びかけて開かれたもので、全国から約17万人が参加しました。自治労連は、全国から約1500人が参加しました。

 メインステージとなったサッカー場はもちろんのこと、イベント広場や公園内の道路、最寄り駅を結ぶ道路も参加者であふれました。集会と並行しながら、新宿や渋谷など3コースに分かれてパレードが行われました。

 メイン会場では、呼びかけ人のうち7人がステージの上からあいさつしました。ルポライターの鎌田慧さんは「国民の生命と財産を無視するような政府を徹底的に弾劾していく」、作家の大江健三郎さんは「原発反対運動の高まりの中で大飯原発の再稼働がされてしまった。私たちが侮辱されているということだ。しっかりやりぬこう」、作家の落合恵子さんは「野田政権が国民というとき、誰を見ているのか。今日ここに来ている人が国民だ」、音楽家の坂本龍一さんは「電気のために子どもの命を危険にさらすようなことはすべきでない。福島のあとに沈黙するのは野蛮だ」などと訴えました。

 自治労連は、「原発をなくす全国連絡会」の隊列に連なり、新宿中央公園までパレードしました。パレードの最後の隊列が新宿中央公園に到着したのは午後7時すぎでした。

〈7・16集会 ドキュメント雑感〉会場は熱気、パレードで首相批判

 「さようなら原発集会」の様子を時系列でまとめた。(時間は連合通信調べ)

 9時30分 代々木公園のメーン会場前は早くも開場を待つ人々で混雑

 10時30分 男性スタッフが、参加者のためにミネラルウオーターを積んだカートをパレードのコースまで引いている。気温はうなぎ上り。「僕が先に熱中症になっちゃうかも」

 11時過ぎ 開会を待ちきれない市民数人が公園そばの歩道でデモ行進

 11時35分 会場の脇はNHKの社屋。参加者の男性がヤジる。「まともに(原発問題を)報道しろ!」

 11時50分 参加者たちが脱原発の思いを記した巨大な旗を頭上へ掲げる

 12時15分 オープニングライブ前に司会から注意喚起。「ニセのカンパ隊がいます。オレンジ色の首巻きをした人が本物です!」
 12時25分 ライブのサプライズに放送作家の永六輔氏が登場。「湯を沸かすために原子力はいらない」

 12時55分 集会開始

 13時30分 新宿、原宿、渋谷行きの3コースからパレードがスタート

 13時45分 司会が「参加者17万人」と告げると、会場から大きな拍手

 14時過ぎ 集会終了

 15時 渋谷コースは市民が中心。一隊の人数を抑える警察に「出発をわざと遅らせている」と抗議

「福島の声を聞いて!」会場内で労組などがミニ集会

「野田さん、福島をお忘れですか?」

 福島県の会津若松市職労は、大きな横断幕でこうアピールしました。原発事故の損害賠償、安全確保策、そして復興もままならない状態で再稼働にひた走る政府への厳しい批判です。

 17万人が参加した「さようなら原発集会」。パレード出発を待つ間、会場のあちらこちらでミニ集会が開かれていました。

 会津若松市職労の組合員もその場でシュプレヒコールを始め、「ふるさと返せ」「再稼働反対」と訴えた。野田首相が官邸前デモについて「大きな音だね」と言ったことには、「福島の声は『音』じゃないぞ!」と憤った。

 ステージ裏には全労連関係の組合が集まりました。福島県の年金者組合安達支部は、農民連組合員らと一緒にバス2台で参加。直射日光を避け、木陰で集会を開いた。二本松市の男性組合員は「子どもらの通学路はまず除染したが、里山全体では作業が進まないね」とポツリ。浪江町から二本松市に避難している町議の馬場績(いさお)さんは「私自身、田んぼも畑も牛もみんな失った。一番つらいのは、浪江町が今後どうなるか分からないこと。原発事故の悲惨さを東京の皆さんに訴えたくて参加した」と話していました。 

                                                         

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