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「原発社会から脱却しよう」 |
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粘り強い運動の継続誓う |
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![]() 集会ではまず、呼び掛け人のルポライター鎌田慧さんが発言。JA(農協)が脱原発方針を打ち出した点を挙げて、「原発社会から脱却しようという機運は広がっている」と強調した。 福島出身で哲学者の高橋哲哉東大教授は、「子どもたちへの健康調査で甲状腺に異常が出ているのに、県や福島医科大は『問題なし』としている」と嘆いた。それでも「ノーベル賞を受賞した山中伸弥京大教授もあきらめないことが大事と話している」と述べ、粘り強い運動を続けるよう説いた。 ▼「歩くことで希望出る」 福島県郡山市の主婦森園かずえさんは被曝の恐怖を抱える現状を報告。青森県で大間原発建設に反対する小笠原厚子さんも工事再開を認めた政府を批判した。 呼び掛け人の作家大江健三郎さんは、中国の小説家・魯迅が残した言葉を用いつつ、「われわれが集まって歩くことで希望は出てくる」と参加者を激励。最後には、城南信用金庫の吉原毅理事長がステージに上がり、「経済界にも原発はこりごりだと思っている人はいる」と語った。政府や国会に脱原発を推し進めるよう求める「1000万人署名」は15日現在で812万筆超が集まっている。 「安全キャンペーンでは隠せない」/福島県郡山市在住・森園かずえさん―<10・13集会から> 私の近所では、蚊やコガネムシなどの虫を見かけなくなりました。コメの収穫を迎えても、スズメよけの空砲は聞けず、赤トンボも1回見たきり。除染をしても(空間)放射線量が毎時5・7マイクロシーベルトに上るなど、ホットスポットはまだまだあります。 それでも郡山では、マラソン大会や祭りなどのイベント開催を通した「安心・安全キャンペーン」が張られ、子どもたちが雨の降る中でみこしを担ぐ光景も見られます。キャンペーンを繰り広げる行政や教育界や経済団体、それを後押しする大新聞やテレビは(今後起こり得る事態の)責任をどう取るつもりなのでしょうか。 ▼「被曝労働者が守ってる」 私たちはキャンペーンをされても、あの3・11の後に家の隅々に目張りをしたときの恐怖がすぐによみがえってきます。地震が来ないと誰が断言できるのでしょうか。福島第一の収束にあたる作業員3000人のうち、6割は福島県民。被害者が生活のために加害者に雇われて、高線量の中で命がけの作業をしているのです。東京の人たちが安全に暮らせるのは、こうした福一の被曝労働者がいるからです。 原発はつくっても、再稼働させてもいけません。日本中や世界中の女性のみなさん、「NO NUKES」と声を上げましょう。それをサポートしてくれる男性も、廃炉に向かって頑張りましょう。(文責・連合通信編集部) 「大間建設を認めた国はウソつき」/「あさこはうす」の小笠原厚子さん―<10・13集会から> 私の母、熊谷あさ子(故人)は、大間原発を建設している電源開発の用地買収を14回断り、運転開始予定を2010年から12年に遅らせました。母が村八分やいじめ、いやがらせを耐えきれずに土地を売っていたら、大間は昨年の3・11のときに稼働していたでしょう。 10月1日に電源開発の社長が町役場へ来て、「工事を再開する」と言いました。政府は「原発をゼロにして新増設は認めない」としながら、大間については容認して「会社と地元の判断に任せる」との姿勢です。地元は交付金が出る(ので賛成)かもしれないが、事故が起きたら日本の全国民が被害者になります。 ▼「ゼロと言ったはず」 日本は地震や津波、台風などの自然災害と共生しています。共生できない原発は必要ありません。新規の原発は1基たりとも増やしてはいけません。政府はゼロと言ったじゃないですか。ウソつきです。 これからを担う子どもたちに安全を与えるのは政府のやることじゃないですか。政府のみなさん、子どもたちを守ってください。(文責・連合通信編集部) ○ 「あさこはうす」は05年、大間原発(青森県大間町)の敷地内に建てられたログハウス。原子炉の設置予定地から約250メートルしか離れていない。北海道に住む小笠原さんは母の遺志を継ぐため、月の半分をここで過ごしている。 |
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