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2012年11月16日

「16時間以上」の勤務が減少
日本医労連の夜勤実態調査  

職場の労働時間短縮などで 

  日本医労連(山田真巳子委員長)が11月12日に発表した「2012年度夜勤実態調査」によると、長時間夜勤を前提とする昼夜2交替制勤務に改善の兆しが見える。労使の取り組みで労働時間の短縮などが一定進んだ結果だという。

 調査は医労連が毎年行っているもので、今回は今年6月の勤務実績を調べた。439施設の約3000病棟、約7万6000人の看護師らを対象とした。

▼2交替制は増えたが

 調査によると、16時間勤務などの2交替制は2006年から増えはじめ、12年は28%の病棟に入っている。2交替制の職場は増えているものの、特に過酷な「16時間以上」の勤務は減少したのが大きな特徴だ。

 16時間以上の病棟の割合は昨年の同じ時期の63・0%から52・5%に減少。病床数や看護師数でみても、昨年より約1割減っている。

 この要因として、山田委員長は昨年から労使で進めてきた負担軽減の取り組みを挙げている。厚生労働省の労働基準局長らが「より負担の少ない交替制」を求めた「5局長通知」も活用しながら、16時間以下への労働時間短縮や1日10分の時短、勤務と勤務の間に12時間の休息時間を置く協定の締結などが職場で進められたという。

 山田委員長は「夜勤規制は患者・利用者の安全と、働く者の安全を守るために必須の課題。『5局長通知』をどれだけ活用し、運動を前進させることができるか、重要な局面を迎えている」と指摘。引き続き夜勤改善の取り組みに力を入れたいと話している。

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