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2012年 5月 8日

消費税増税の反対訴え
全労連などが中央メーデー 

原発再稼働の批判も相次ぐ 

 全労連などは5月1日、東京・代々木公園で中央メーデー集会を開き、消費税の増税方針など野田内閣の悪政に立ち向かおうと呼び掛けた。全労連などでつくる実行委員会が主催し、2万1000人(主催者発表)が参加した。(写真は、中央メーデー集会)

 今年は震災復興や消費税増税、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加、原発の再稼動など課題が山積するなかで開かれた。全労連の大黒作治議長(春闘共闘代表幹事)は「当面の焦点」として、野田内閣の消費増税への闘いを挙げ、「国民の6割以上が反対している。消費税の増税や社会保障の改悪をしなくても、財政危機を打開する道はある」と批判した。大企業や資産家への課税強化、軍事費などのムダを削減して国民の所得を増やすべきだとし、「この道こそ確かな未来を切り開く鍵だ」と訴えた。

 昨年のメーデーで原発からの撤退を訴えた日本共産党の志位和夫委員長は、まもなく国内すべての原発が停止することに触れ、「国民の力が原発固執勢力を追い詰めた、第一歩の重要な成果だ」と強調した。

 原発事故で避難を余儀なくされた福島県の双葉厚生病院の女性看護師も発言。「故郷に帰れず仲間や家族とバラバラで将来を描けません。同じ過ちを繰り返さないで」と再稼働を急ぐ政府に怒りをぶつけた。このほか、TPP参加反対や労働者の権利を守ろうとの決意表明も行われた。

 全労連系のメーデー集会は全国300カ所以上で開かれた。

▼〈会場から〉原発はいらない

 参加者はパレードで思い思いのメッセージをアピールした。
 地球に無数の風車を付けた神輿(みこし)を担いでお祭りムードを演出したのは、あかつき印刷労働組合の青年たち。原発があるすべての国に風車を差していて、「世界中で原発から風力発電など再生可能エネルギーへの転換を」と笑みを見せた。

 「人手不足の教育にお金を回して」。都庁職都立学校支部の組合員はこう話し、尖閣諸島の購入発言で物議を醸した石原都知事を風刺する横断幕を掲げた。尖閣諸島の次に大阪市を買おうとする内容で、「もっと都民のことを考えてよ」とコメントした。
 東京土建江戸川支部の青年部は、スマートフォン(多機能携帯電話)の精巧なオブジェを製作し、青年のひと言を掲載した。「泥臭い?野田総理!泥沼政治は不安です」という政治批判から、「屋根が熱くて大変だ。火傷しちゃうよ」と仕事の愚痴まで。製作日数は12日間。大工の亦野(またの)亮さん(27)は「うちは集まりがいいんですよ」と青年部の結束を誇らしげに語った。

 同じく豊島支部は、東京電力福島第一原子力発電所の建屋が、巨大ななまずの上に建てられているイメージを形にした。爆発で露出した建屋の鉄骨部分は板金工の組合員の作。碇谷(いかりや)栄治さんは「昨年は自粛ムードで控えたが、今年は『地震国日本で原発はいらない』としっかりアピールしたい」と話していた。

▼京都では12000人が参加―二条城前はじめ12か所で集会・デモ

 「働くものの団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」「消費税増税反対、TPP参加反対、なくせ原発、再稼働反対」などのスローガンを掲げ、第83回全京都統一メーデー大会が1日、京都市中京区の二条城前広場など府内12会場で開かれ、1万2300人が参加した。

 8000人が集まった京都市の二条城前広場では、京都総評の岩橋祐治議長があいさつし、「消費税増税、TPP参加、原発再稼働など、国民生活破壊の大暴走を行っている野田内閣を退陣させ、民主党政権を崩壊に追い込み、国民生活最優先の政治を実現していこう」と訴えた。

 「バイバイ原発3・10京都」呼びかけ人の宗川吉汪さん(日本科学者会議京都支部事務局長)が、「3・11の事故で原発がいかに危険なものか明らかになりました。5月5日にすべての原発が止まります。こどもの日に、『原発ゼロ』をプレゼントし、原発再稼働を絶対に許さないたたかいを広げよう」と呼びかけた。

 参加者は京都市内を3コースに分かれてデモ行進。「原発再稼働許すな」「消費税大増税反対」などシュプレヒコールし、府民にアピールした。

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