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日系移民の苦難描く

『バンクーバーの朝日』

  石井 裕也監督監督
 映画『舟を編む』(2013年)で第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞に輝いた石井裕也監督の最新作。
 戦前、カナダのバンクーバーに実在した日本人の野球チームが、プレーを通じて差別や偏見を乗り越えていく姿を感動的に描き出しています。

 19世紀末から戦前にかけて、少なくない日本人が貧しい日本を飛び出し、カナダへ渡りましたが、そこで彼らを待ち受けていたのは、人種差別と過酷な肉体労働でした。

 一生懸命に働いても賃金はカナダ人の半分ほどだったため、貧しい生活を強いられていたのです。

 そんな中、日本人街に野球チーム「バンクーバー朝日」が誕生します。最初は白人チームを相手にまったく歯が立ちませんでしたが、レジー笠原(妻夫木聡)がキャプテンになってから戦術が一変。バントや盗塁、ヒットエンドランを繰り出すことで強豪チームへと成長していったのです。

 チームは日本人のみならず、白人社会からも称賛され、日本人とカナダ人を結ぶ友好の懸け橋になりますが…。12月20日から全国ロードショー。


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