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「戦国〜江戸 あっと驚く!「値段」の日本史」

別冊宝島編集部・編

 近年、続く江戸ブーム。次々に関連書籍が発行されるなど現代人の興味はつきません。そんな中、米価などをベースに当時の物の値段や労働の対価などを現代と比較して解説したのが本書です。

 例えば江戸時代の銭湯は内風呂のある家庭が少なかったため、庶民に親しまれていました。江戸初期で一文(約20円)と手軽な値段で利用できたこともあり、きれい好きな江戸っ子の中には、一日のうちに何回も通う人が多かったとのこと。驚くことに当初の銭湯は基本的に混浴で、ふらちな男性も現われたため、風紀の乱れを理由にしばしば混浴禁止令が出されたなどのエピソードも載っています。

 江戸時代だけではなく、戦国時代やそれ以前の時代についても解説。戦国時代の足軽の日当は米6合、水一升の他、味噌0・2合、塩0・1合の現物支給で現在の貨幣価値にすると約1000円ほどだったそうです。当時の生活に思いを馳せながら、歴史雑学本としても楽しめます。宝島SUGOI文庫、457円+税。


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