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話題の本

『下町ロケット』

  池井戸 潤

 昨年大ヒットしたドラマ「半沢直樹」は、一銀行員が「倍返しだ」と叫びながら、理不尽な銀行上層部や役人をやり込めました。その一方、主人公が温かいまなざしを向けたのが中小企業やそこで働く人たちでした。

 「半沢直樹」の原作者の直木賞受賞作である本書では、中小企業の側から物語が展開されます。突然、融資を打ち切る大銀行。金に飽かして横暴にふるまう大企業。敢然と闘い、ついにはエンジン開発に成功し、宇宙へと夢を乗せた「下町ロケット」が飛び立ちます。(小学館文庫、720円+税)


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