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話題の本

『週末うつ』

古賀 良彦

  「平日は問題なく働いているけれど、週末の休みになると気持ちが
ふさぎ込んで、誰かと話すこともなく鬱々(うつうつ)とした時間を過ごしてしまう」――。

 こうした「週末うつ」と呼ばれる新しいタイプの症状に悩む人が最近急増しています。その原因の一つが東日本大震災をきっかけに生まれた「絆ブーム」でした。人とのつながりの大切さが再認識される風潮の中、職場以外に話し相手がいない人は、一人でいる週末に孤独感を強め、週末うつになりがちだといいます。

 週末うつの症状は比較的軽度ですが、放っておくと重いうつ病と変わらない状態にまで進行する恐れがあると著者は警鐘を鳴らします。

 週末うつの度合いを判定できるチェックリストも掲載。週末にふさぎ込みがちの人は読んでおきたい一冊です。青春新書、781円+税。


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