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重大な問題であるにもかかわらず、メディアが口を閉ざしてしまう――。 そうしたタブーの範囲は皇室だけではなく、企業、警察、大物政治家、有名タレントにまで及んでいるといい、メディアがまともな報道をできなくなっていることに著者は憤りを隠しません。 東京電力福島第一原発の事故におけるメディアの報道姿勢は、それを象徴するものでした。 大口の広告主である東京電力への批判はタブーになっていたため、メディアは事故の責任をしっかり追及できなかったと指摘します。 「タブーなき反権力ジャーナリズム」として名をはせた月刊誌『噂の眞相』で副編集長を務めた著者が、数々の実例を取り上げながら、タブーが増殖し続けるメカニズムを解き明かします。ちくま新書、840円+税。 |
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