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![]() 番組制作のきっかけは、2008年夏に起きた秋葉原無差別殺傷事件。異常な事態が今の社会で進んでいるのではないかとの思いから企画が立ち上がり、ここにワーキングプアの取材を行ってきた記者らが加わって新たな取材が始まったといいます。 働いても報われないこの社会の現実。さらにこうした人たちが孤立し、孤独の中で死んでいくような事態まで進行している――番組では「血縁」「地縁」「社縁」を失っていく社会の現実をさまざまな角度から切り取っていきます。 文庫版でもこの報道姿勢は基本的に変わっていませんが、ほかの番組での取材が加えられているため、全体像がつかみやすい印象があります。データなども活字で残されているほうがじっくり読むことができて現実が理解しやすいかもしれません。 (文春文庫、629円+税) |
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