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男女平等を憲法に書いたベアテ物語

「22歳の贈りもの」
京都公演

 日本国憲法の誕生にかかわったベアテ・シロタ・ゴードンさんの手記「1945年のクリスマス」を劇化した「22歳の贈りもの」(劇団グスタフ)が6月3日、府民ホールアルティで上演(14時、18時)されます。5日行われた東京公演が大好評で、京都でも上演運動が高まっています。

 ベアテ・シロタさんは、戦後の混乱期、まだ戦前の男尊女卑が著しい時代に男女平等を憲法に書いた人物です。そのために、ワイマール、ソビエト、アメリカ…さまざまな憲法が研究されました。

 日本で育ったベアテさんは、戦前の女性の実態を知っていました。また、アりメカでも女性の地位の低さを体験していました。人間にとって一番大切なのは「家庭」であり、日本の国がよくなるためには女性と子どもが幸せでなければならないと考え、「男性も女性も人間として平等である」をキーワードに据えました。

 彼女は、「男女平等」中心にすえて憲法草案を執筆、かなりの部分がGHQの幹部によって削除されますが、その思想は憲法24条に生かされています。彼女が起草した内容が記録されていますが、「妊婦と幼児をもつ母親は国から保護される」「すべての子どもは、生まれた環境にかかわらず均等のチャンスが与えられる」「無料で万人共通の義務教育を・・・与えられる」ことや、子どもの保護なども盛り込みましたが、削除されました。

 上演される「22歳の贈りもの」は、原作の「1945年のクリスマス」をもとにしています。この本の一読の価値があります。

 チケットは4000円(学生・障害者3000円。当日は500円増)。
 問い合わせ先は事務局TEL090・9116・1365(瀬戸方)。 


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