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「憲法改悪反対」訴え3万人 |
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戦争への危機感背景に |
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憲法改正に向けた国会の動きが本格化するなか、5月3日に横浜で開かれた改憲反対の集会には約3万人が集まった。昨年までは首都圏で2つの大きな護憲派集会が別々に開かれていたが、今年は一本化。幅広い市民が結集し、予想を大きく上回る規模となった。労働組合や市民団体をはじめ、家族連れや「憲法集会は初めて」という参加者も多く、海に面した公園は人で埋まった。 集会では共産、民主、社民、生活の4野党党首らが登壇。作家の大江健三郎さんは、安倍首相の米国議会での演説について、「国民や国会での議論もなく、米国の起こす戦争に日本が軍事的に参加していくと述べた。国内では賛同を得ていないということを私たちははっきり言うべきだ」と批判した。 沖縄の基地建設に反対している現地からのアピールに続き、原発問題や貧困、差別に取り組む団体・個人などがリレートークを行った。 ▼〈会場から〉/ 戦争への危機感持って 改憲の具体的な日程が議論にのぼるなか、憲法9条に寄せる集会参加者の思いは切実だ。 80代の元教員の女性は、女学生だった戦時中、戦闘機「ゼロ戦」の部品を作る仕事に勤労奉仕として従事していた。ある日の帰り道、同級生と別れた後に空襲を受けた。同級生は亡くなったという。「戦争が起こるということは、毎日会っていた大事な人に突然会えなくなる理不尽さに巻き込まれるということ」と述べ、こう警鐘を鳴らした。 「戦争ができる国になって一番苦しみ、悲しむことになるのは若い人たち。安倍政権がどれだけ危険なのか、危機感を持ってほしい」 ツイッターで集会を知り、埼玉県上尾市から参加した40代の女性は、「平和が大事だから絶対に憲法を変えちゃだめ」と力を込める。自民党の改憲草案については、「国民あっての国のはずなのに、国のために国民がいると言っている」。政府が国民が知りたいことを伝えようとしないことにも不信感を募らせていた。 「守ろう9条」とのTシャツを着て川崎市から参加した70代男性は、会場で九州電力川内原発の再稼働反対を訴える署名を120人分集めた。「(憲法と反原発)どっちも大事。無謀な政治に多くの人が怒っている」と述べた。 ▼現政権のやり方は怖い 憲法を軽視する政治の進め方に危機感を持つ参加者も多い。 職場の仲間3人で初参加したという20代の男性は、「一番危機感を感じるのは、ちゃんと審議もしないまま閣議決定で憲法解釈を変えてしまう安倍政権のやり方」。立憲主義の意味について、もっと議論すべきだと強調していた。 山梨の大学に通う19歳の男性は「家族の助け合いや伝統を重んじることを義務付けようとする自民党の憲法観が怖い」と指摘した。 50代の主婦は、テレビでたまたま秘密保護法のニュースを見て、「こんな大事な法案がすぐ決まってしまっていいの?」と驚いたことがきっかけで戦争関連法案の反対署名を手伝っている。「何が起きているか分からない間に法律が決まり、世の中が変わってしまうのがとても怖い」と話していた。〈連合通信〉 |
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