京都府職員労働組合 -自治労連- Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金 料理 大学の法人化



2015年 6月18日

            「総力で軍国主義化を防ごう」
自民党の山崎拓元副総裁

「自民党内は今、ヒラメ化」している

 自民党の元副総裁で、盟友の小泉純一郎や加藤紘一らとともに「YKK」の一角として90年代以降大きな存在感を示した山崎拓元衆院議員が6月12日、都内で、安全保障法案を叱った。山崎氏は「集団的自衛権を行使するには憲法改正以外にない」との持論を展開。国民が総力を挙げて「日本の軍国主義化を防がなければならない」と語った。

 故土井たか子元衆院議長が立ち上げた「憲法行脚の会」の会合で、元朝日新聞論説委員の早野透桜美林大学教授が聞き役を務めた。

 山崎氏はYKKの中で最も改憲に積極的だったという。改憲論者として著名な中曽根康弘氏の内閣では官房副長官を務めた。当時を振り返り、「あの中曽根さんでさえ、『集団的自衛権は憲法9条の下では行使し得ない』と答弁したことが強く印象に残っている。以後17人の首相も同じ答弁。これは政治的に確立した解釈だ」と強調した。

 集団的自衛権の行使容認の背景には「外務官僚の宿願がある」と発言。中国が開発途上国への支援により世界で影響力を増す一方、米国は国力が弱まり、「世界の警察官」としての役割にも陰りが見え始めている。そこで、日本が米国の「警察犬」として世界中で武力行使をすることで、外交力を高めようとしていると指摘した。 

 山崎氏は参加者に向かってこう語った。「自民党内は今、ヒラメ化して何も言えない。(国民の)総力戦で日本の軍国主義化を防がなければならない」〈連合通信〉         
 

府職労ニュースインデックスへ