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2014年 6月16日

平和憲法を拡大した、アジア平和憲法を
九条の会10周年講演会から

なぜ改憲に反対するのか

 憲法改悪阻止を訴える「九条の会」が6月10日、東京都内で設立10周年記念の講演会を開いた。金泳鎬さんと澤地久枝さんの講演要旨を紹介する。

■「アジア平和憲法をつくろう」韓国檀国大学校硯座教授 金泳鎬(キム・ヨンホ)さん 

 アジアは史上初めて市民社会が成熟しつつある段階だと思います。新しい文明を築き、世界の中心となろうとしているときに、日本が9条を破棄することは、戦争での過ちと責任を否定することです。これは中国と韓国の市民からどう見えるでしょうか。日本の皆さんにも考えてもらいたい。

 今、日本と中国は「敵対的相互依存状態」にあります。日本政府は政権安定のために、中国政府は国内の民主化を防ぐために、双方が互いに敵国として定め、依存し合っている状態です。この悪循環がエスカレートすれば、日本国内では憲法を壊すことへの支持が高まるでしょう。国家の論理が、市民の声を圧倒している状態です。この状態から抜け出すには、市民の声が国家を抑えなければなりません。

 成熟しつつあるアジア各国の市民が連帯し、さらに声を大きくすべきです。市民が主導で、アジア平和会議を開催してほしい。その中で、日本の平和憲法を拡大した、アジア平和憲法を作るべきです。

■「憲法擁護へ一歩も引かず」作家 澤地久枝さん

 軍備を増強し、他国を脅かすことで事が解決する時代ではありません。集団的自衛権というが、そんな言葉が憲法のどこにあるのでしょうか。解釈の余地はありません。

 武器輸出三原則を変えることも、原発の輸出も「もっともっと金儲けしたい」という経済界の欲の表れです。なぜ日本は金儲けばかり考える国になってしまったのでしょう。昭和19年、日本の軍事費は国家予算の86パーセントにも達したといいます。その時、国民の生活はどうだったのでしょうか。「大きな国」になる必要はありません。私たちは平和で安らかに豊かに暮らしたいのです。

 現在、九条の会は全国各地に7500もあります。他の団体を含めると「戦争反対」と声を上げる団体は数万にも及びます。たとえ5人、10人でも集まって「戦争はしたくない」と声を上げる市民が各地にいます。この状況は、これまでは考えられなかったことです。日本の市民社会は確実に変わってきています。

 私たちが絶望して、諦めてしまっては、政治はやりたい放題になってしまいます。私はこの憲法を一歩も引かず守り抜きたい。私たちの理想を、この国の宝物として掲げたいのです。 (連合通信)                         
 

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