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人間の目で見た日本経済

憲法九条の大切さ力説

品川正治さんが京都革新懇で講演書

 3月27日、京都革新懇と北・上京革新懇は、経済同友会終身幹事で全国革新懇代表世話人の品川正治氏を招いて、京都市上京区の西陣織会館で講演会を開きました。講演は、「戦争、人間、9条、新しい政治 人間の目でみた日本経済」と題して行なわれ、330人が参加し熱心に聞き入りました。

 品川氏は、自身の戦争体験を詳しくふり返りながら、平和の問題でも経済の問題を考えるうえでも「人間」に「生き方の座標軸」をおくことが大事で、自衛隊の海外派兵、構造改革路線、派遣切り問題などは、いずれもこの座標軸が揺らいでいるからだと強調。
 終戦後中国からの復員船の中で、新聞に掲載された日本国憲法草案をみなの前で読み上げ、「戦争放棄をうたい、軍隊を持たない」との9条のところで、感激のあまり全員が涙したことを紹介し、「戦争は天災ではない。起こすのも人間なら、それを許さず止めるのも人間。いつも『おれはどっちなんだ』と問いかけることが生きる座標軸となった」とふり返りました。

 また、構造改革路線は「成長の果実は資本のもの」というアメリカ型資本主義の価値観にあわせようとするものだと批判。これに対して日本経済の問題でも、「成果の果実は国民のもの」という「人間の目で見るべき」と指摘。派遣切りの問題にも触れ、「東京・日比谷公園の『派遣村』以降、マスコミも取り上げざるを得ず、1つの大きな変化をつくった。アメリカの価値観とは違うこれからの日本経済をつくっていくうえで、みなさんの役割は大きい」と訴えました。


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