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「集団自決」検定意見の白紙撤回を

労組・市民が院内集会開く

教科書への記述復活訴え

 文部科学省が07年高校歴史教科書検定で出した沖縄戦「集団自決」についての検定意見の、白紙撤回を求める院内集会が4月16日、東京の参議院議員会館で開かれ、「歴史の改ざんは許されない」と訴えた。

 平和フォーラム、沖縄戦教科書検定意見の撤回を求める市民の会・東京、全港湾、全日建運輸、全国一般全国協などが主催し、約200人が参加した。

 検定意見は、日本軍の命令や強制によって住民の「集団自決」が引き起こされた記述の削除・修正を求めた。沖縄では11万人が参加する県民集会が開かれるなど、抗議の声が大きく高まったが、検定意見はいまも撤回されていない。

 院内集会は検定意見の白紙撤回を求める取り組みをさらに強めるために開かれた。「集団自決」の事実を広く伝えていこうと、全港湾など三単産が共同で制作したDVD『沖縄戦は消せない』も上映された。

 あいさつした市民の会・東京の代表は、「文科省はなぜ歴史的事実を次世代に伝えようとしないのか。多くの人の声を集めて、検定意見の撤回を求めていきたい」と決意表明した。

 「集団自決」について取材してきた沖縄タイムス記者の謝花直美さんが、体験を証言し始めた人たちの苦しい思いなど語り、「高齢の証言者は『自分たちが死んだら(事実の改ざんが)もっとやられてしまう』と語り始めた。語り続けること、忘れないことが大切だ」と述べた。


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