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１ 本日、京都府当局は、「地方振興局等の実施案」を公表しました。当局は、５月２９ 日に公表した「地方振興局等の再編たたき台」に対して市町村や府民、府職員の意見を 聴取するとともに、府職労とも数回におよぶ「意見交換会」を行い取りまとめたもので あると説明しています。
２ 「実施案」では、「各機関の内部組織の構成」、「総合化の枠組みの再構築」、「権限委 譲・機能強化」などについて「たたき台」よりも具体的に示し、「総合的な府民相談機 能」や「防災体制」などについても一定具体的に示されています。しかしながら、各機 関の「所管区域と設置場所」については、振興局は４カ所、それ以外の地方機関は７カ 所と１支所というように、「たたき台」とまったく変わっていません。唯一、府民など の声に押されて田辺保健所を「分室」として存続するとなっているだけです。また、「乙 訓地域の振興局の所管業務の整理」が示されましたが、窓口は本庁と市内公所に振り分 けられバラバラのままです。「各機関の内部組織の構成」についても、副局長という新 たな職の設置や各部長が広域振興局にすべてそろわないということも含めて、組織運営 は決して簡素とはいえません。「総合的な府民相談機能」や「防災体制」などについて も、本当に府民サービスの向上につながるのか依然として不安があります。
３ 京都府当局はなぜ、所管区域と設置場所について、「たたき台」の内容にこだわるの でしょうか。田辺保健所をなぜ、分室ではなく保健所として存続できないのでしょうか。 保健所については、多くの市町村や府民が「身近な地方機関」として、その存続と機能 強化をもとめています。府議会でも大きな話題になった「南部問題」については、関係 市町村や議会、関係団体をはじめ多くの府民から田辺の振興局と保健所の存続を求める 声があがっています。宮津でも１市４町の首長や議会、関係団体をはじめ多くの府民か ら保健所の存続を求める声があがっています。亀岡でも、自治会長や府民の要求を受け 止めて亀岡市が保健所、土木事務所、農業改良普及センターの存続を求めています。
４ 京都府当局は、各機関の所管区域と設置場所について「たたき台」の内容にこだわる のではなく、このような府民の要求を真正面に受け止めて応えるべきです。振興局は４ カ所、それ以外の地方機関は７カ所と１支所にこだわらなければならない理由はないは ずです。また、再編の実施時期について、来年５月にしていることについて、職場の大 多数の職員が驚きの声をあげています。新年度の事業のスタートと決算期が重なる５月 に大異動ができるはずがありません。５月実施についても再考すべきです。
５ 私たち府職労は、「地方機関は府民のもの」「府民に身近で頼りがいのある地方機関 をめざそう」を合言葉に職場での議論や府民との懇談をすすめ、府民の方々と一緒に考 え、府民に役立つ地方機関をめざしてとりくんできました。今回提示された「実施案」 について、職場で大いに議論を積み上げ、疑問や要求を質問状にして当局との意見交換 を大いにすすめましょう。また、当局は、９月府議会への条例提案という日程で作業を すすめています。条例事項（各機関の名称、所管区域、設置場所）については、いよい よ山場をむかえますが、引き続き「１２保健所の存続と機能強化」や「田辺保健所と振 興局の存続」、「宮津保健所の存続」などの署名運動に全力をあげるとともに、地元選 出府会議員への要請行動や地元市町村議会への要請行動、各種団体との共同のとりくみ など、９月府議会にむけたとりくにに全力をあげて奮闘しましょう。
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