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職場から「??」「!!」が噴出
施行中の新たな「人事評価制度」

 「何をどう書いていいのか分からない」 「考えれば考えるほど書けない」 「限られた行動だけで評価なんてできるのか」 「こんなもので人事や給与に反映させられたら大変」 など、職場では新たな人事評価制度の試行をめぐって「??」と「」の声が渦巻いています。管理要領が示され評価シートの記入と提出、面談が行われつつあるなか、職場からは混乱をもち込む格差づけに待ったをかけるとりくみが広がっています。

 分会主催の「人事評価 制度学習会」

 綾部支部の分会では、人事評価制度について、反対の立場を表明したうえで、職員の不安等に対し所属長の説明責任が果たされていないことを指摘、1月18日に所属長に申し入れを行いました。分会では、その内容をニュースで職員に報告しました。26日にはこの問題での学習会兼新年会を計画しています。
 申し入れのなかでは、所属長が「1人5分から10分しか面談にはかけられない」「1人で80人も全部の作業ができるわけがない」と語るなど、改めて評価制度のもつ問題点が浮き彫りになりました。

 分会ニュースがみんなの 声を代弁
 所属長は分会の指摘に対し「評価面談とヒアリングは区別する(一緒になる場合も)。変わる時ははっきり分かるようにする」「評価結果は、開示されるものと聞いている。記述部分も含めて全体が開示されるものということを前提に評価調書を作成する」などと答えています。
 分会ニュースでは「クダラナイ試行であっても、それが既成事実として、差別・分断のための評価制度へ道を開かせてはならないと考えます。職員みんながバラバラにならない、疑心暗鬼や権謀術数といった言葉とは縁のない職場であり続けるために、この試行を無意味なものとして当局に叩きかえす運動としたいと思います」と組合員に訴えています。


 広域振興局長に6点の申し入れ

 船井支部では、「試行に係る要求書」を提出。@評価調書の提出は「管理要領」によって厳密に行うこと、A提出を強要しないこと、B面談と人事異動ヒアリングは別に行うこと、少なくとも面談に評価者以外の同席は断じて認められないこと、C面談では十分な時間をかけ高圧的な言動はとらないこと、D結果の公表に関する詳細を早く示すこと、E講習会未受講者を対象に至急に講習を行うことを申し入れました。

 川柳で評価制度チクリ

 保健福祉支部女性部では、26日に旗開きを開催します。旗開きに向け、みんなが「改革(?)川柳」を持ち寄ろうとチラシをつくって参加を呼びかけています。
 チラシには川柳の「御題は仕事」「冠句はフラット化・人事評価・電子化、今年こそ等」とし、例として「電子化で職員顔を忘れられ」「自己評価オールAで間違いなし」「今年こそ健康考え他部局へ」などの句が紹介され話題になっています。


みんなマジに頑張っている  
 総務出納支部のニュースでは、それぞれに「仕事の違い」があるもとで、評価シートをどう書けばいいのかをみんなが悩んでいることを紹介しながら、「それが評価結果にまでつながるとしたら大きな問題」と指摘。
 「個人の突出したパフォーマンスよりも組織的対応こそが重要」と強調し、「面談では評価結果を返してくださいと言いましょう」と呼びかけています。


 所属長から説明ない

 評価シートの管理要領が職場に示され評価シートの記入や提出の方法について職員への説明が始まっていますが、ある部局では支部に十分な説明がなく、管理要領も職員に周知されず、副室長を通じてシート提出が指示され、職場では「どうして所属長から説明がないのか」との声が出ています。
 またある所属では、「フロッピーだと管理の問題があるので、メールにしてほしい」との間違った解釈がされ、また各職員にフロッピーが1枚づつ配られて、できたらこれで出してほしいと説明されているところもあります。


 当局に問題点を指摘

 府職労本部は23日に、当局に対し職場で起こっているこれらの問題点を指摘しました。人事室は「メールでの提出は誤送信等のトラブルを避けるために行わないこと、また当然のことながら一方的にフロッピーの提出を求めないことなどを各所属には徹底しているが、改めて徹底したい」と答えました。
 職員間に大きな格差をつけようとする動きに対し、職場の世論を背景に待ったをかけようとする機運と運動が急速に広がっています。


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