京都府職員労働組合 -自治労連-  Home 情報ボックス 府政NOW 京の写真館 賃金  料理 大学の法人化
京都府政 NOW

労働時間短縮に逆行 休息時間廃止
求められるサービス残業廃止、勤務時間の管理責任

 府庁で、異常な勤務実態が広がっています。その一方で、休息時間を廃止し労働時間の延長する条例が2月府議会に提案されようとしています。職場では、昼休みも取れない、その上超過勤務の蔓延。勤務時間管理の徹底、サービス残業の解決、職場でのルールの確立が強く求められています。

異常な事態の下、組合が緊急申し入れ

 この間、本庁のある職場では「上司から超過勤務を8時まではつけないように言われている」「7時までの命令簿を書いていたら戻されてきた」「超勤命令されてはいるが予算がないため支払われていない」など異常な事態が生じています。
 組合の申し入れに対し当局は、事実経過について調査を約束するとともに、「サービス残業は無いようにする。命令されて支払われていないものは支払う」と答えました。


サービス残業の根絶を

 1月23日、府職連(府職労、京教組)は当局に対し、この間交渉でやりとりしてきた@月額特殊勤務手当、A旅費制度、B休息・休憩時間の3つの事項について、交渉の経過、職場からの意見を集約し、次の態度表明を行いました。

 休息時間の廃止と休憩時間の現状維持との当局提案では、労働時間短縮要求に逆行する提案であり反対である。
 この問題をめぐる国・他府県状況をめぐる厳しさなどから、それでも当局が条例提案すると言うのであれば、民間動向をふまえての人事委員会への労働時間短縮要請、超勤の際の休憩時間の付与やサービス残業の根絶など勤務時間管理の徹底、学校職場における休憩時間の確保に向けた努力など、交渉における当局回答の誠実な履行を求める。
 休息・休憩時間に係っては、態度表明の際にも改めて保健福祉部で顕著にあらわれている違法なサービス残業問題について緊急に対応するよう求めました。


 労働時間管理の徹底を

 職場からは、「今でもサービス残業を放置している当局に誠実な履行など期待できるのか」の声があがる一方、「このままでは職場は大変なことになる。超勤の際の休憩時間の付与やサービス残業の根絶など、労働時間管理の徹底を当局に迫っていこう」との声が広がっています。
 ここでは、この間、女性部が集めた「休息・休憩 みんなの意見」からいくつかを紹介します。

 休息・休憩 みんなの意見

■昼休みが45分では、外に食べに行けない。今の過密労働の中で、電気が消された暗い職場で、生協弁当食べて終わりでは、気分転換もできない。友だちとのおしゃべりもできない。昼休みは職場生活にとってとても貴重な時間。リフレッシュの時間。1時間の確保はどうしても必要。

■45分にしてシッポを同じにするという当局案は、保育所の送り迎えなどを考慮というけれど、ほとんどの職員は5時半にはまだ職場にいるというのが京都府庁の実態。何も変わらず、そのうえ、昼休みが15分減り、外にも出れず、ずっと職場に拘束されるというのが多くの職員の実態になってしまうのが必至では。

■当局がどうしても8時間労働時間制にこだわるなら、特別な事情のある職員は選択制でというのがいい。

■時間外労働の際に付与される17時15分から17時30分の休憩時間は実際、確保できていないので、緊急に対応されたい。

■介護などがあり、少しでも早く帰りたいので終業時間1715にしてほしいです。

■病院職場では今でも休憩時間は45分キッチリは取れないことの方が多い。特に夜勤などは受け持ち制であり、まとまった休憩時間は取れない状況である。また、外来でも同様であり、窓口の患者対応や午後のクリニックも増え、昼休みが2時過ぎになることもしばしばである。この点を何とかしてほしい。

■これまでどおり昼休みは1時間、終業は5時15分で。従来より労働軽減が図られているならいざ知らず、ますます過密労働になっているのに休み時間を削るとは。

■今、窓口職場にいるのですが、来客対応が昼休みにかかることも多く(12時5分前に来庁なんてことはしばしば)、昼休み1時間が30分になったりしている。


公務労働を考えるインデックスへ