「勝ち組」応援、「負け組」切り捨て」

府民に冷たい06京都府予算案

府職労が府政懇談会

 府職労は2月21日、社会福祉会館で、京都府の年度当初予算案について説明と府民要求を結集するための懇談会を開催しました。 予算案の特徴として、法人2税を中心とした増収の一方で地方交付税の削減により昨年に比べ2.2%減額された予算になっているが、大型プロジェクト中心、府民要求・願いに冷たい中味になっていることを指摘。 2.2%削減された予算の中には、きめ細かな事業が含まれており府民に隠蔽されている実態も告発。全体として「勝ち組」応援、「負け組み」切り捨ての小泉「構造改革」がそのまま京都に持ち込まれていることを明らかにしました。
 また、知事のパフォーマンス・思いつきとしか考えられない予算も含まれており府政の転換が必要だとの思いを一致しました。
 予算説明の後、各団体から意見が出されました。障害者団体からは「自立支援法が成立し、障害者にとって非常厳しい中、京都市と京都府に要請してきた。一定の支援措置があるが、厳しさが消えるものではない」と批判。
 教職員からは、少人数学校について京都方式への批判の声が上がりました。また養護学校の建設について「5年先、6年先になっている、障害児にとって死活問題であり、高校跡地利用でなく早急な建設が必要」との意見、さらに「心の教科書」への批判もだされました。
 自治体問題研究所からは、この間3回にわたって行った合併後の京丹後市の実態が報告されました。「合併債を使うと借金が増えるだけで、使えない。そのしわ寄せが職員や住民に来ている。京都府は合併をすすめながら支援策は何もない」といいます。
 府庁の職場からは、一方的に事業が削られ仕事の意欲が奪われている実態がリアルに報告されました。
 全体として府政変革の条件が広がってることが確認されました。
予算についての説明
 
目次へ