鳥インフルエンザ
拡散防止へ献身的に大奮闘

「さすが府政労働者」と府民の声


府職労は健康管理と労働条件確保など機敏に申し入れ

 高病原性鳥インフルエンザが丹波町で発生して以来、殺処分や拡散防止のため府職員が不眠不休の献身的な奮闘をしています。2箇所で約24万羽にものぼる鶏の処分は、他への感染を防止するために一刻の猶予もできないものです。「府民の不安を早く解消したい」この思いで雪がちらつく丹波町での奮闘がつづいています。

 2万羽以上の鶏へいっせいに消毒液

 「鶏舎に入ったとたん、むっとするような臭い、ケージから餌場に首を突っ込んで死んでいる鶏、異様な風景でした」と体験を語る教育支部Mさん。Mさんが携わったのは、回収前の消毒作業。(左の写真は京都府提供)
 8時30分に集合、園部振興局につくと、作業の現状や防護など詳しい説明、健康状態についての問診などのあと、防護服に着替え、10時に1班50人でチャーターしたバスやマイクロバスなどで現地まで移動。
 鶏舎に入ると死亡鶏や鶏糞の臭いなどでむっとする。1棟には100mほどの通路が4〜5本、その両脇に5段のケージが並んでいる。 えさ入れで鶏の首がぐったりしていたり、まだ生きているものもいる。かまわず消毒していく。鶏舎の暑さと作業で汗が出る、ゴーグルが曇る、ゴム手袋でガードしている手で汗をぬぐうこともできない。通路は1mのコンパネを張ったもので消毒液でぬれてくる。すべる。
 1000リットルの液をいっせいに噴霧する。どれだけの時間がたったのか、時計もなく、指導者の指示に従うしかない。時間が長く感じる。おなかが空いてくる。汗は引かない。思いは「一日も早く拡散を防止するという使命感だけ」。 作業時間は1時間30分の2サイクル、間に15分の休憩のみ。身体も精神力も限界だ。
 防護服をぬぎ、振興局に帰るまで糞などが拡散しないよう神経を使う。何度も何度も消毒の繰り返し。うがいをし、再度の問診を受け、やっとおにぎり3個を支給され、ほっとした気持ちで空腹を満たす。 次ぎのページへ