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メディアの危機、実態を解説

「TV・新聞が消える日」

 
猪熊建夫著
 インターネットの普及や不況の影響で既存メディアは深刻な危機に陥っています。テレビ局は公告収入の激減でキー局ですら赤字になる事態。ネットでニュースが見られるため、若者の新聞離れが急ピッチに進んだことなどから、新聞は発行部数低下に歯止めがかかりません。

 こうした実態を分かりやすく解説したのが本書。元新聞社社員で現在は映像ビジネスの世界に身を置く著者が、テレビ、新聞だけではなく、出版、音楽、ゲームなどのメディアにまで視野を広げ、ネットとの関係から現状を分析しています。
 ネットとの融合が取りざたされるテレビはなぜ、インターネットとの同時放送ができないのかや、権利関係が複雑なために一度、放送したコンテンツをマルチユース(2次・3次利用)しにくい実情などが克明に述べられています。

 既存メディア、コンテンツがネットとどう折り合いをつけていくのか興味をひかれる一冊です。集英社新書、700円+税。



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