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話題の本

働くルールのエッセンスをつかめる一冊
人が壊れてゆく職場笹山尚人著

 
 著者は首都圏青年ユニオンの顧問弁護士。個別労使紛争についての豊富な実践例を通じ、働くルールのエッセンスをつかめる一冊です。非正規労働をめぐる数多くの難題に挑んできた著者の奮戦記としても読みごたえ十分です。

 旧日経連が95年に「新時代の『日本的経営』」を発表して以降、働く者をコストと見て物のように使い捨てにする風潮が広がりました。表題は、無法がまかり通り人間の尊厳さえも踏みにじる職場が広がっていることへの警句です。

 勝手に給与を引き下げるワンマン経営者、教育と称して部下に暴力をふるう上司、「ユーザー」感覚で労働者を取り替える「派遣先」――。問題の多い経営者たちとの丁々発止のやり取りは迫力満点。きびしいと思われる案件でも、解決の糸口を手繰り寄せる手法は非常に興味深い。光文社新書・760円



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