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「公務技術」などと耳慣れない、堅苦しい感じのするタイトルですが、寝転んで読める平易な技術エッセイです。「科学・技術」の装いに騙されることがよく見られますが、専門家ではない一般読者を意識し、そんな「偽装」の種明かしをしています。 土木の業界用語に「安全側をとって大き目にしよう」というのがありますが、実はダムを造りたいためだけのことで、総合的に見れば決して安全ではないことが多くあります。 そのような「技術のウラオモテ」を分かりやすく、実例を挙げて解説しています。 一方、技術力を磨くことに切磋琢磨する技術者には是非読んで欲しい一冊です。技術職員が減らされる一方で、業務内容はますます難しくなる中、今や技術業務を外部委託するのが当たり前となっています。そうした結果の必然として「技術力の低下」は紛れもない現実です。これは土木・建築に限らない、公務員技術者に共通する深刻な実態です。 しかし行政内に技術者は絶対に必要です。なぜか?計算能力よりも「公務員技術者としての力量」が求められています。それは何か?それらの答えを求めようともがいて書いた一冊です。 |
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