「労働意欲の低下につながらないか」

「公務労働に査定はなじまない」

“給与構造改革”に所属長から不安、疑問の声

 年末確定闘争での支部・分会交渉が次々と行われるなか、各所属長から「給与カット終了を意見具申する」「労働意欲の低下につながらないか心配」「公務労働に査定はなじまない」「数字であらわすのは難しい」などの不安、疑問があいついで出されています。府職労はこの間、3回の職員長交渉、24日の府職連交渉をとりくんできました。職場では、くり返し学習会が行われ、賃金カットの終了、給与構造の改悪許すなの声が広がっています。

  職場とくらしに重大影響

 年末確定闘争での支部・分会交渉が次々と行われています。給与カット措置問題、給与構造改革問題をはじめとする追及に対し、「10年間も給与があがらない人も発生し、労働意欲の低下につながらないか心配」「鳥インフルエンザで府職員が(団結して)真摯に対応したことなど、上申したい」「みなさんの思いを充分理解し、切実な声を伝える」「特に若い人に希望がもてる体系であってほしい」「(評価を)数字ではあらわすのは難しい」「公務労働に成績の査定ということはなじまない」「教育委員会の任命権者として(支部の要求を)伝えていきたい」など、所属長からの発言や回答が行われています。

  「怖いので、公用車には乗りたくない」

 また、丹後支部や亀岡支部などでは管内が広域化したもとで、10数年で走行距離が10万キロをはるかに超えている公用車で出張せざるをえず、「怖いので、乗りたくない」との切実な声。なかには法定点検も受けていない車両がある実態も告発され、公用車の更新、増車、法定点検の指導を求める追及も行われました。また、旅費見直しにかかわっては「事務が集中化されてきており、事務上も相当煩雑になる。(行政支援端末などの条件整備がされていない)学校の旅費を取り扱う職場では、今回の見直しのような旅費事務は到底できない」などの声があがっており、現場の実態をふまえない当局提案に対し所属長として必要な意見をあげることを回答させています。 全労連がよびかける全国統一行動に呼応してとりくまれた11・16いっせい職場集会は、合同開催も含め100を超す分会で集会がもたれました。すでに50近い分会で要求書が議論・確立され、申し入れ実施分会も日々広がってきています。

  交渉で解決を図るチャンス

 所属長も含めて給与構造改革は、くらしと職場に大きな問題をもたらします。また超勤や人員問題、公用車や旅費、庁舎など具体的な要求や課題についても交渉で解決を図るチャンスです。学習会と団結署名をさらにすすめながら、圧倒的多数の職場世論を結集し当局を包囲しましょう。
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