京都総評第64回臨時大会が1月28日、ラボール京都で開催されました。「賃上げ、権利・雇用拡大で攻勢的な06春闘!増税・大負担と憲法改悪を許さず、いのちとくらし、平和を守る共同の拡大を」「みんなでつくろう、もうひとつの日本と京都−実現しよう、はたらく仲間と府民が元気の出る京都を」という2つのスローガンで、06春闘・知事選挙に全力をあげることを確認しました。
あいさつした岩橋議長は「今年は賃上げの絶好のチャンス。連合各単産は久方ぶりに賃上げ要求を掲げた。しかし、日本経団連は『横並びの賃上げでなく、各企業対応』の方針を打ち出している。大企業中心ではなく中小での賃上げが大事。大きな共同が必要だ」と春闘では、地域総行動、府民総行動の大切さを強調。 また、知事選挙では「今の山田府政の犠牲者は京都総評の組合員。労働委員会の委員を連合が独占、不当労働行為など地労委の提訴がきわめて減少。地労委での救済率が激減しているためで、労働者の権利が抑圧されている」「偏向労働行政をただすためにも、衣笠女性知事を実現を」と訴えました。
来賓としてまず熊谷全労連議長があいさつ。「06春闘は、小泉『構造改革』路線に反転攻勢のたたかいが展開できるかがかぎになっている。リストラ、正規から非正規へ、技術継承の危機。小泉『構造改革』の継承が次の総裁選の争点になろうとしており、反転攻勢のチャンス」「知事選で勝利することが全国を励ます。意気高く知事選挙を」と激励。
次に、京都府知事選挙に出馬を表明している衣笠洋子さんがあいさつ。「3万人を超えるアンケートに背中を押されて出馬の決意をした。耐震偽装、BSE、ホリエモンが社会的問題になっている。とくに、BSEは、ブッシュ大統領が京都迎賓館で小泉首相と約束したこと。大歓迎した山田知事の責任も問われる」「国の政治の中で医療費が高すぎる、福祉が悪い、介護が不安などほんまに腹が立っている。自治体が自治体らしくあってほしいとの声があふれている」「私は20歳で保育士になり、その後民間医療機関の院内保育所ではたらいた。ここで感じたことは、一生懸命働く医師や看護師の姿に接し、その大変さをみたこと。山田知事の洛東病院の廃止は許せないし、舞鶴市民病院を民間に委託、弥栄病院から産科をなくすことは許せない」「憲法九条を日本と世界に発信することは、明日に向かって夢と希望を持てるようにすること。春を呼ぶ、あったか府政をつくりたい」と訴えました。 基調報告を行った河合事務局長は、06春闘の具体的な行動を提起。2月9日の対府府民総行動、27日の全京都での春の総行動、要求討論・要求確立、学習、組織拡大に全力をあげようと呼びかけました。
「最賃体験」をもとに「最低生計費」を提起
この大会では、06春闘の要求として「最低生計費」を算出し「人たるに値する」要求を提起しました。2年連続して行った「最低賃金生活体験」や市場価格調査やその他の統計を利用した調査に基づきモデルとして設定。賃金の底上げに役立つものとして広く職場討論することを提案。
討論では、自己破産や中小零細企業の倒産、市民病院の廃止、市民のバス路線の危機など地域で自治体への要求が鮮明になっていることが明らかになりました。 郵政民営化後の職場の実態も報告されました。「郵政民営化で、郵便局の統廃合、ATMの有料化、窓口での投資信託の取り扱いなどがすすんでおり、郵便物の遅れなど危惧されている」実態が明らかになりました。
大会は「はたらくもののくらしと雇用、命と平和を守るため06春闘で全力で奮闘するとともに、京都の労働者と府民の要求・願いを受け止める、心かよう京都府製を実現するため全力で奮闘する」ことを宣言しました。
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