誇りをもって働きたい

青年・女性・パートが決起集会

全国から2500人参加

 全労連は3月10日、あいにくの雨の中、東京で青年・女性・パート中央行動を行ないました。実効ある男女雇用機会均等法改正、均等待遇の実現、青年の雇用創出、ヘルパーの待遇改善などを求め、国会請願や厚生労働省要請、集会、パレード、日本経団連前行動などを終日繰り広げました。 正午過ぎからは日比谷野外音楽堂で決起集会を開きました。「誇りを持って働きたい!輝きたい!輝こう!」のスローガンが掲げられた会場には、全国の青年や女性の組合員ら2500人が集まりました。
 主催者あいさつした熊谷金道議長は、正社員と同じ仕事をしながらパート労働者の賃金が正社員の8割に満たないのは公序良俗に反するとした丸子警報器判決にふれ、「少なくとも正社員の8〜9割の賃金を実現するたたかいが大変重要である」と指摘。「春闘ヤマ場に向け、全体を大きく前進させる中で、パート時給の引き上げなど、青年、女性の要求が前進する春闘にしたい」と述べました。
 韓国非正規労働センターのキム・ジュファン企画局長が、このほど韓国で行われたゼネストについて報告しました。労働者の半数以上を非正規労働者が占める韓国では現在、国会で審議中の非正規法案をめぐり労使が激しく対立しています。キム局長は「非正規労働者の労働基本権を守るとともに、たたかいを通じて労働者が自ら前に進むことの大切さを感じた」と述べ、格差是正を求める日本での取り組みにエールを送りました。
 全労協の中岡基明事務局長も連帯あいさつ。雇用の創出や格差是正、同一労働同一賃金の実現に向けて、ともに奮闘することを呼びかけました。
 
 
自治労連は、「市場化テスト法」の廃案求め国会議員要請

 自治労連は、3・10行動と連動して午前11時から500人が参加して「均等待遇の実現を求める」自治労連総務省要求行動を開催、午後3時からは180人が「市場化テスト法」の廃案を求めて、全衆議院議員への要請行動をおこないました。 均等待遇の実現もとめて自治労連が総務省要請
 11時からの「均等待遇の実現を求める」自治労連総務省要求行動には、自治体パート、臨時、非常勤の仲間が結集しました。自治労連本部・駒場忠親委員長は「今日の中央行動は、非正規・正規が一体で成功をめざしてとりくまれています。広がる格差にたいして民間と公務が力をあわせて、同一労働・同一賃金の実現に性根をすえてがんばろう」とあいさつを行いました。
 関連協議会・川西玲子議長(自治労連副委員長)が、総務省への要求書の提出にあたり決意表明し、地公法を実態にあわせ改正すること、均等待遇を実現すること、首切りをゆるさない雇用の法的措置、育児休業を民間労働者と同様に適用する法改正を求め、「小泉構造改革による格差社会の解消に、労働組合が大きな輪をつくり奮闘しよう」と呼びかけました。続いて、大阪の枚方市に働く非常勤職員の端野真理さんは、「一時金の支給は違法とする攻撃の根本は、臨時・非常勤の脱法的雇用をせざるをえない地公法が、実態においついていないことにある。20・30年はたらいても無権利な状態であり、無責任な雇用のありかたをただすためにがんばりたい」と決意表明。
 続いて、東京中野区を相手に裁判をつづける非常勤職員で解雇された保育士の岩下和江さんは、総務省にむかって「官から民へと仕事が移され、委託で仕事を放り出し、働く人たちの雇用保障がされない現状にある。第2、第3の私たちを生まないために、総務省は、公務にはたらく非常勤・臨時職員の雇用をまもる法制度を整えるべきだ。裁判が30日の結審むかえる、がんばります」と訴えました。集会後、川西玲子議長ら9人が約30,000筆(第1次分)の要請書を携えて、総務省への要請にのぞみました。

 
公務労組連絡会、人事院前・総務省前要求行動

 公務労組連絡会の第1次中央要求行動が11時30分から総務省前、人事院前でおこなわれ、「市場化テスト法案」「行革推進法」の廃案などを求めて各省庁前に分かれて行動にとりくみました。
 人事院前の要求行動では、京都自治労連・山本裕副委員長が「京都の多くの自治体で、たたかいによって『給与構造の見直し』の4月実施を見送らせた。公立病院の統廃合などで命にまで地域格差が広がっている。革新・民主の京都府政実現にむけ奮闘している」と決意表明しました。
 また、総務省前では、岩手・平泉町職の松本英雄さんが「給与構造改革はまったく道理がない、この間当局の説明責任を追及してたたかい、実質的に提案を見送らせた。合併や『集中改革プラン』の押し付けに対し、小さくても知恵を出しあい特色あるまちづくりを住民とともにとりくんでいる。平泉・九条の会を結成した。中尊寺は戦争のない平和な理想社会の建設をめざして建立されたが、そこに生まれ育ったものとして、その先代の志を受け継ぎ、子どもたちの未来と世界平和、憲法をまもるために先頭にたってがんばりたい」と決意表明しました。

 
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