安全な京都産小麦・野菜を学校給食に

地産地消をもとめる署名すすむ

 「地産地消の推進で豊かな学校給食の実現」めざす取り組みがすすめられています。国民の食料の6割は外国に頼り、農薬の残留や遺伝子組み換え食品の氾濫、BSEや鳥インフルエンザ問題など食の安全に対する不安が大きくなっている時、大切な運動になっています。
 
   京都でも学校給食パンから残留農薬

 小麦粉の国内消費の9割が輸入に頼っています。輸入小麦からは残留農薬が検出されています。それは、収穫後の貯蔵のときに殺虫剤の散布が行われるためです。
 殺虫剤の中には、環境ホルモンの一種と指摘され、神経毒性を持った有機リン系殺虫剤マラチオンやクロルピリホスメチルなどが検出されています。マラチオンはアレルギーの原因ともいわれ、市販のハンバーからも多数検出されています。 農民連食品分析センターが京都府内の学校給食パンを分析したところ、宮津市と亀岡市の学校給食からクロルピリホスメチルが検出されています。

 
   安全な京都産小麦・野菜を学校給食に
 

 京都食健連とより豊かな学校給食をめざす京都連絡会は、昨年10月に食の安全を求めるシンポジウムを開催しました。学校関係者に教員委員会からも参加があり、京都産の小麦でパンを試作。京都府の奨励品種ニシノカオリでパンを焼きました。
 参加者の感想は「大変おいしい」と好評で、アレルギーの子を持つ親も「薄力粉のパンなら子どもも食べられる」と大歓迎されました。
 2月10日には、京都集会を行い110人が参加、約7000筆の署名が寄せられました。
 現在京都府では、教育庁と農林水産部が連携して「いただきます 地元産」プランが始まり、地産地消のとりくみがすすめられていますが、京都の食料自給率と食文化の発展のためにも生産・供給体制の整備、地元の農畜水産物の利用を高めるいっそうの財政支援が求められています。
 また、食健連などは「府内産小麦粉100%の安全な給食パンを子どもたちに」という願いを実現するため、ニシノカオリの生産を思い切って増やすことを要求しています。
 地産地消を求める署名活動は、3月末を目標にとりくまれますが、2月14日には第1次の署名を京都府に提出します。
 京都食健連 075−641−1934 FAX075−641−2034
  
 
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